一宮妹の恋物語 -1-

#22 ｷｭｳｾｯｷﾝ ページ23

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やま「もともとコラボの予定はなかったんですけれども、動画アップの関係から今日は急遽名前との編集合宿になっています」

ひゅ「めちゃめちゃ集中するね。Aちゃん。ゆうま隣で寝てても気づかないんじゃない？」

ゆま「じゃあ僕行っちゃっていいすか」


ゆた「阿呆か邪魔だ散れ」


やま「おーゆた。よっ急上昇！」





ゆた「うるさいゆた呼びやめろし。
えー僕たちの動画をたくさん見てくださっているファンのみなさん。本日あげたですね、ゆたAデート企画なんですけれども急上昇獲得しました。ありがとうございます。」



そんなわけで、今Aがですね、自分側のチャンネルを早急に上げるべく、西東京のほうに来ております。

本来であれば平成フラミンゴさんコラボのように、わちゃわちゃと盛り上がって、編集合宿したいところなんですけれども




ご覧ください。あのたくましい背中を。

えーA が到着したのがですね、23時ごろなんですけれども、それから今4時間経ってますね。

1度も席から立ち上がることもなく黙々と作業を進めています。





やま「なんかほんとに並大抵じゃない気持ちを僕らも感じますね」


あむ「Tシャツ作ってあげたいよね、ユーチューバー魂みたいなやつ」


やま「いいじゃんあげようよ」


ゆた「似合わな笑。」


『ユーチューバー魂、いらない。何の撮影？ショート？一回休憩する。歩きたいコンビニ行ってもいい？』




いつの間に立ち上がってこちらに近づいていたA。


ひゅ「お、大丈夫か？無理すんなよ」


『大丈夫コンビニ行きたい柔らかいものが食べたい』

完全に顔は、疲れきっていつもより元気がなさそうなA。



やま「肉まんとか？」


『マシュ…。』


あむ「マシュマロ？可愛い…。」


やま「喋んのも疲れちゃってんじゃん」


ゆた「俺一緒に行くけど、何か他に欲しいやついる？」


やま「いや大丈夫。」




15分でも20分でも休憩させてやって。
やまとからそう耳打ちをされる。



『ゆたありがと、コンビニ遠い？』

ゆた「いや近い。何もいらないけどもういく？」


こくりとうなづくAの背を軽く押す。



やま「あらあらあら」

ひゅ「あらあらあら」


メンバーからのニヤニヤな目線には気づかないふりをして。

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