一宮妹の恋物語 -1-

#20 ｷｭｳｼﾞｮｳｼｮｳ ページ21

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そんな中、やまとからいきなりの提案。

やま「もしできれば、明日予定リスケできたりするならいまからこっち、こない？」



まさかのコムドット事務所へのinvite
タクシー代出すから！いや！それはさすがに！




いやまじで。確認とか、色々対面の方がやっぱ早いし。とのこと。


そうだよね、みんなお仕事でバラバラになるし、効率は絶対そっちの方がいい。





『わかった、行く！』







電話を切ってお姉ちゃんに一言

『コムドット事務所乗り込んでくる！』

にこ「え？1人で？流石にお姉ちゃん心配なんだけど？」

という姉にサムズアップ。

『大丈夫、私、曲がりなりにもYouTuberだから！！！！』


にこ「わかった。終わったら連絡だけちょうだい。あさみちゃんにも言っとくんよ？」


はぁい！！！！行ってきます！！！




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現在時刻23時。結構頑張って飛ばしてきたつもりだったけど(タクシーが)意外ともう日付を超えそうになっていてちょっとびっくりする。

1日お風呂に入れないと思ってダッシュで5分で浴びてきた。

水浸しのまま行こうとする私に、お姉ちゃんが髪乾かしタオルをかけてくれた。

心もとないタオルを頭に巻いてほぼすっぴん。

乾いたか乾いていないかわからない位の髪の毛をお団子に結ぶ。

メイクポーチすら持ってくるの忘れた。ほんとに最低限の動画道具しか持ってきてない。

『待って、今からでも帰りたい』

どすっぴんでスエットって。私の中で結構ハードルが高い。

でもYouTubeってそういうものだから。

せめてもの耐久性のあるロムアンド様のリップをまとう。
あと、一応眉アートやってるからどうにか見られるくらいだと信じたい。

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