名探偵コナン☆5つの桜の誓い 第一章:守れなかった大切な家族

1章:15年ぶりの再会と成長した妹　高明side ページ26

景光に案内されて一つの病室に辿り着いた完全個室対応で「307号室」と書かれていた
名前は「外守 A」と記載されている。
景光の話では、15年前に両親たちを殺してAを誘拐した犯人は「外守 一」という男らしい
父が教師をやっていてそのクラスメイトの一人が腹痛を起こし病院へ搬送されたが助からなかったと父も悔やんでいた記憶があるその葬儀に参列したときに確かに彼はいた。
小学生だった景光も参列している、勿論生まれたばかりのAも

私が林間学校に行っている間の夜に訪れて、娘の死を受け入れていない父親の彼は両親が誘拐したと思い込み、両親を殺し探し回った。景光を生かしておいたのは、そうすることで娘が姿を現すと思ったからなのだと、Aを誘拐したのは自分の娘に育てて「有里」ちゃんと重ね自分の心の傷を癒そうとしたというのが真相だった

赤ん坊のころに両親を殺されたので勿論私たちの両親顔など覚えておらず、物心ついたときから孫娘として育てられてきたAは今まで「諸伏 A」ではなく「外守 A」として生きていたのだから祖父だと思い込んでも不思議はない‥‥
だが、その真相を知った我々の心は実際複雑な気持ちなのだと思う
景光の活躍で犯人が逮捕され、真相を聞かされた彼女は今‥‥何を思っているのだろうか？

学校行事で離れていたとはいえ、長男として守るべき時にいなかったことを謝罪しなければいけませんね‥‥景光がノックしたことで覚悟を決める
景光「Aちゃん、合わせたい人がいるんだ‥‥いいかな？」
「‥‥ぇ？」

失礼しますと静かに扉を開ける
ベッドの上に景光にそっくりな顔立ちで、母さんに似た容姿の女の子がこちらをみている
彼女が‥‥成長したAの姿…綺麗になったものだ

高明「‥‥失礼します、突然の訪問すみません‥‥私は「諸伏 高明」です。景光から聞いていると思いますが‥‥あなたの長男、兄にあたるものです」

「‥‥あ、はぃ‥‥は、初めまして？「外守 A」です‥‥15歳で帝丹中学の二年生です」

彼女は諸伏ではなく、すぐに外守と名乗った…15年の差がヒシヒシと感じられる
高明「‥‥景光から、色々事情は聴きました‥‥
事件当時私は、林間学校にいて離れていたためあなた達を守ることができませんでした‥‥
申し訳ありません」

ずっと伝えたかったことを伝えて頭を下げた

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