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#71 ページ21

Aside


西「ん?」

「わたし好きな人できたみたい」


西「そっか」

「恋ってこんなに苦しかったかな?」


西「片想いは苦しいよ」

まるで自分もしているかのように

静かにそう告げた西島さん


「嫉妬するくらい好きになってた。苦しくて、胸がギュッてなって、気づいたら走ってた」


西「うん」



ほんとはわかってた

きっとどこかで好きだって

でも蓋をしてたの

この関係を保てなくなるのが

怖くて辛くて苦しくて


「怖い」


日「何が怖いの?」


「え?」


振り向くとドアのところにだっちゃんがいた

すると西島さんはスッと立って

優しく微笑んでから

大丈夫、ちゃんと気持ち伝えておいで

ってそう言ってから

部屋を後にした


部屋にはわたしと

それからだっちゃんの2人だけ


気まずい空気が流れて

何か言わなきゃ

そう思っていると

先に口を開いたのはだっちゃんで


日「A泣いてんの?」


こう聞いてきたのは

さっき振り返った時

わたしの目が真っ赤だったから


「、、泣いてないよ」


.

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作者名:saaa | 作成日時:2016年3月15日 16時

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