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〜和side〜
夢でも見てるんじゃないかって
今でも、そう思う
「ははっ、やっぱ3人纏めては辛いな…」
「ごめ、翔さ…」
「ぐずっ…今更だよ、しょーちゃん」
「おい、お前ら…俺を差し置いて…！」
「…大野さん、うるさい。」
我慢の糸が切れたように、翔さんの元へ
吸い寄せられて行った2人。
それを後ろで恨めしそうに、ボヤいてる大野さん。
こんな
こんな景色が見られるなんて夢にも思わなかった
こんないい年こいた、男達が寄ってたかって
1人の病人にくっついて
それも、語り出すと俺らでも混乱しそうな
関係図が交差しまくってるこのメンバーが
「…かず、、？ 」
…そんな声で呼ばないでよ、翔さん
翔さんが、あまりにも優しい目で俺達を
見つめるから
俺は、自分のしでかした事を忘れて
過去の時空に洗い流してしまいそうになる
「翔、さん…っ」
「おかえり…おかえり、潤。
無事に逢えて良かった…」
「っ、おせぇんだよ…！
この2年ずっと…ずっと俺はあんたに
謝りたかったのに…！」
「ん。ごめんな…十分伝わってるよ」
もどかしい
やるせない
つくづく、怖じ気づく自分が嫌になる
生憎、俺は
彼等みたいなモノは
そんな、穢れのない素直さは
持ち合わせていないから
貴方の腕に飛び込む勇気なんて
とうの昔に、捨ててきたから
俺は、間髪入れずに飛びついていった
松本の後ろ姿を、ただ拳をきつく握り締め唇を
噛み締める事しか出来ない
杭でもうち付けられたかのように動かない足を
憎らしげに見詰めていた
そんな矢先
トンっ
「っ、…！」
不意に後ろから、力強く押された背中
身構えもせずに、突如鍵が施錠された身体は
「っ…と…」
正面に居た、翔さんの腕に抱き留められた
「もぉ…乱暴なんだよ、あなたは」
「ほっとけ。じれってぇのお前らは！」
くすり、と柔らかく微笑む翔さんと
拗ねたように発せられた大野さんの声が
頭上で響く。
密着した身体から聞こえてくる確かな心音に
「ふふ。ほんと。泣き虫だなぁ、和は…」
…溢れて止まらなかった
なんで、笑ってられるの
俺があなたにしたこと覚えてんの
海に記憶、捨ててきたんじゃないの
悪態ばかり、浮上してくるこのどうしようもない
思考回路を通って導き出された
たった一つの声は
「おかえり
翔…にい」
目を見開いて固まった翔さんの瞳に
溶け込んでいった
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星羅*(プロフ) - きよさん» きよさん！泣 コメントありがとうございます！更新めちゃくちゃ遅くなってしまって大変申し訳ないです！人が悪くなっちゃいました、かたじけない笑 この続きはいつかお見せできると嬉しいですなぁ＾＾お付き合い頂き本当にありがとうございました！ (2019年12月11日 20時) (
レス) id: d56f518aff (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - 星羅＊さん、更新きたぁ！と思ったら「えっ、まさか！？ 」な展開。そんなわけないですよねぇ人が悪い (笑)。 翔くん、本当に良かったです。和くんもちゃんと立ち直って良かった。この幸せの続きがきになりますが、完結お疲れさまでした。 (2019年12月11日 18時) (レス) id: 7f433b7b81 (このIDを非表示/違反報告)
翔ちゃむ - すこぶる可愛い翔くんに翻弄されてる智君がとても好きです！！お山の2人は勿論紅羽ちゃんの行方がとても気になります…ニノとの今後のやりとりがとても楽しみです。お忙しいとは思いますがこの作品の一ファンとして心待ちにしてます！！ (2018年10月14日 23時) (レス) id: e8e7665cca (このIDを非表示/違反報告)
翔ちゃむ - 星羅さん、移行お疲れ様です！動き出した新たな展開にドキドキが止まらない一方で、もうひと波乱あるのではないかと、目が離せません！ (2018年10月14日 23時) (レス) id: e8e7665cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅*
| 作成日時：2018年10月8日 17時
