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〜epilogue〜
・
「おかえり、翔くん」
鳴り止まない、胸の鼓動
それは、動揺なのか安堵なのか焦燥なのか
正答が見つからないまま
俺は、玄関の扉を勢い良く開けた。
「た、だいま、智くん…ごめんね？遅くなって」
「うんにゃ、全然。寧ろごめんな。
一緒に墓参り行けなくて」
「ううん、平気。それより…」
��話って、なに？"
早く貴方の口から聞きたいのに
早くこの胸の詰まりを取り払いたいのに
行き場の無い想いが
今更、胸中に溢れかえって
上手く言葉に出来ない どこまでもヘタレな俺。
今朝だって、話し掛けようとしたばかりなのに
自分の気持ちに気付いて以降
この人の前で、今までどんな態度を取っていたのか
ふと、分からなくなる時がある
そんな、忙しない心境を察したのか
分からないけど
「外。寒かったろ？」
ぴとり、と頬を包み込む様に当てられた
俺なんかよりも大きくて、骨ばった
男性特有の掌。
頬に走る冬の外気に晒された肌の中心部から
じわりじわりと広がる熱に
徐々に感覚を取り戻し始める。
「さ、智くん？それより、話って…」
「…ん。その前に、お風呂入っといで。
浴槽にお湯張っといたから」
「えっ、い、いいの？」
「もちろん。こんな冷えた身体
ほっぽいたら、風邪引いちまうぞ」
「すっ、直ぐに上がるね！！
紅茶でも飲んで、ちょっと待ってて？ 」
「んふふ。いいから早くあったまっておいで」
ポン、といつもの様に俺の頭に軽く触れた掌に
心臓が柔らかく音を立てる。
期待…していいんだよね？
俺と同じ想いを抱いてくれていると
思っていいんだよね……？智くん＿＿＿＿＿＿
・
「あれ、早かったね」
「そ、うかな？」
既に用意されていた下着やバスタオル
気妙に閑散とした片付いている、リビングルーム
…いつもと
何かが違う
「ここ、座って？」
エスコートされるかの様に座らされた
椅子の座面。
特注で影山が頼んでくれたそれは
いつもは居心地良く感じる筈なのに
パイプ椅子に腰を下ろした時のような
張り詰める緊張感
「さ、としく…？」
ガタ、と音を立てて対面に座った彼。
「ごめんな、翔くん
ずっと…言えなかった事があるんだ」
その鷲色の瞳に射抜かれて
忙しない鼓動を落ち着かせる為に
吐き出した小さな息は
「もう、終わりにしようか」
突然訪れた、終結の鐘に掻き消された
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星羅*(プロフ) - きよさん» きよさん！泣 コメントありがとうございます！更新めちゃくちゃ遅くなってしまって大変申し訳ないです！人が悪くなっちゃいました、かたじけない笑 この続きはいつかお見せできると嬉しいですなぁ＾＾お付き合い頂き本当にありがとうございました！ (2019年12月11日 20時) (
レス) id: d56f518aff (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - 星羅＊さん、更新きたぁ！と思ったら「えっ、まさか！？ 」な展開。そんなわけないですよねぇ人が悪い (笑)。 翔くん、本当に良かったです。和くんもちゃんと立ち直って良かった。この幸せの続きがきになりますが、完結お疲れさまでした。 (2019年12月11日 18時) (レス) id: 7f433b7b81 (このIDを非表示/違反報告)
翔ちゃむ - すこぶる可愛い翔くんに翻弄されてる智君がとても好きです！！お山の2人は勿論紅羽ちゃんの行方がとても気になります…ニノとの今後のやりとりがとても楽しみです。お忙しいとは思いますがこの作品の一ファンとして心待ちにしてます！！ (2018年10月14日 23時) (レス) id: e8e7665cca (このIDを非表示/違反報告)
翔ちゃむ - 星羅さん、移行お疲れ様です！動き出した新たな展開にドキドキが止まらない一方で、もうひと波乱あるのではないかと、目が離せません！ (2018年10月14日 23時) (レス) id: e8e7665cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅*
| 作成日時：2018年10月8日 17時
