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〜美鈴side〜
・
翔のいい所を1つあげるとすると
嘘がつけない所かしらね
｢えっ、でもまだ…あ、分かった。
じゃあ、すぐ戻るね｣
誰と話してるかなんて、一目瞭然。
携帯越しからも容易に見て取れる
明らかに醸し出されている
その緩い雰囲気を持ち合わせている人物なんて
私の知人には少なくとも1人しかいない。
…わかりやすく、嬉しそうな顔しちゃって。
智と別れてからも
私達、幼馴染の仲が変わらないでいられたのは
少なからず翔の存在のお陰であることは確か。
この男には、感謝してもしきれない。なんて
本当は恋のライバルなのに、可笑しいかしら。
｢ご、ごめん美鈴、和。
よくわかんないけど、呼ばれちゃって…｣
そんなに、眉毛を下げなくったって
誰も止めやしないってのに。
親しき仲にも礼儀あり。
長年の付き合いでも
律儀に私や和にスマホの端末を翳しながら
申し訳無さそうに口を開く彼には最早、脱帽。
あの影山でさえ、この子には暴言を吐く事は
解雇よりも恐ろしい、とさえ以前
言っていた気がする。
｢はいはい、行ってらっしゃいな
雨で地面ぬかるんでるから足元
気を付けなさいね｣
｢おかんかよ｣
｢はは…ありがとな美鈴。
和を頼んだよ｣
｢はーい、頼まれました〜
下で待ってる影山でも呼びつけて
リムジンで送らせましょうか？｣
｢いや、流石に申し訳ないし…
今は、自分の足で歩きたい気分だから｣
こちらまで、清々しくなるほど爽やかに
そう言い切った翔の瞳はあまりにも綺麗で。
想う人がいるってだけで、こんなにも
人って輝けるものなのね。
「気を付けてね、翔さん。
大野さんにもよろしく」
「おう、たまには戻って来いよ和。
お前の実家なんだから」
「ふふ。気が向いたらね」
悪戯っ子の様な笑みを浮かべて
ヒラヒラと手を振る和に
屈託のない笑顔を返す翔。
互いの顔を見て微笑み合いながら
去っていく翔が見えなくなるまで
その場から動かないで居るその健気な姿は
何年も前から2人の心苦しい軌跡を
見守ってきた私からしたら
やっぱり心にクルものがある。
…見てる？紅羽
あんたの、彼氏。
こんなにも逞しくなったよ。
「ほんと。お人好しですよね姉さんは」
和の美点を敢えてあげるとして
強いて言うならば、1つ。
「あら？それはお互い様なんじゃない？」
こーんな憎まれ口も叩けるようになった所かしら
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星羅*(プロフ) - きよさん» きよさん！泣 コメントありがとうございます！更新めちゃくちゃ遅くなってしまって大変申し訳ないです！人が悪くなっちゃいました、かたじけない笑 この続きはいつかお見せできると嬉しいですなぁ＾＾お付き合い頂き本当にありがとうございました！ (2019年12月11日 20時) (
レス) id: d56f518aff (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - 星羅＊さん、更新きたぁ！と思ったら「えっ、まさか！？ 」な展開。そんなわけないですよねぇ人が悪い (笑)。 翔くん、本当に良かったです。和くんもちゃんと立ち直って良かった。この幸せの続きがきになりますが、完結お疲れさまでした。 (2019年12月11日 18時) (レス) id: 7f433b7b81 (このIDを非表示/違反報告)
翔ちゃむ - すこぶる可愛い翔くんに翻弄されてる智君がとても好きです！！お山の2人は勿論紅羽ちゃんの行方がとても気になります…ニノとの今後のやりとりがとても楽しみです。お忙しいとは思いますがこの作品の一ファンとして心待ちにしてます！！ (2018年10月14日 23時) (レス) id: e8e7665cca (このIDを非表示/違反報告)
翔ちゃむ - 星羅さん、移行お疲れ様です！動き出した新たな展開にドキドキが止まらない一方で、もうひと波乱あるのではないかと、目が離せません！ (2018年10月14日 23時) (レス) id: e8e7665cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅*
| 作成日時：2018年10月8日 17時
