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〜和side〜
「どうでもいいけど、そろそろ首に輪っかでも
つけときなさいよ。
翔ったらこの前、どっかの御曹司に
目付けられてたわよ」
「…は？」
上品な香水の香りを漂わせながら
こちら側にやってきた美鈴姉さんの
思いがけない言葉に器用に片眉をあげて
一気に仏頂面になった大野さん。
その、表情の変わりようね。
相変わらず、過保護ってゆうかなんつうか…
「何、驚いてんの？
今に始まった事じゃないでしょうが」
「…なにそれ、俺聞いてないんだけど。美鈴」
「だって、あんたには今初めて言ったもの。
智が、いつまでもウジウジデレデレしてるから
言わなかったの。
ったく、早くしないといつか
どっかのボンクラ王子に寝取られるわよ」
「そうなる前に消す。
財閥の名前、後でメールしといて」
「心配ご無用よ、姉さんがもう
影山に調査させてる筈だから。
翔に1本でも触れたら、きっとあの男は
次の日から太陽の光を浴びることは
一生出来ないでしょうね」
天下の大財閥のご令嬢から出たとは思えない
物騒な言葉に、近くの給仕の人達が
ギョッとこちらを2度見したのがわかる。
似た者同士とは、正にこの事なんだろうか
「てか、デレデレうじうじって…
俺、周りから そんな風に見えてんの？」
「呆れた…今更？
ウチの主治医紹介しましょうか。
渡海先生に診て貰いなさいよ１回」
「は？やだよ、俺あの先生、苦手だし」
「翔を贔屓するからでしょ」
「左様で御座る」
隣で繰り広げられているのは
元カップルとは思えない会話の内容。
普段の寡黙地蔵な大野さんからは
到底、考えられない饒舌なテンポから
2人の付き合いの長さや信頼感が垣間見える。
…さてと。俺はどうしますかね。
唯でさえ、外の空気を吸わない人間が
堅苦しい、一張羅を身につけてる上に
周りには、この豪華な顔ぶれ。
会場の煌びやかな装飾でさえも厳しい。
普段からブルーライトに慣れてる目にですら
俺にとっては、悪い毒だ。
それに
『紅羽は殺されたんだ。環境にな』
なんの縁かも分からない人間から告げられた
真相から早、数ヶ月。
未だに俺の中では、報われずして
空に消えたアイツの面影が遺っていて
申し分ないパーティーを提案してくれた
兄には悪いが
俺はまだ
自分が生を受けたこの日を
祝福する気分にはなれずにいた
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星羅*(プロフ) - きよさん» きよさん！泣 コメントありがとうございます！更新めちゃくちゃ遅くなってしまって大変申し訳ないです！人が悪くなっちゃいました、かたじけない笑 この続きはいつかお見せできると嬉しいですなぁ＾＾お付き合い頂き本当にありがとうございました！ (2019年12月11日 20時) (
レス) id: d56f518aff (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - 星羅＊さん、更新きたぁ！と思ったら「えっ、まさか！？ 」な展開。そんなわけないですよねぇ人が悪い (笑)。 翔くん、本当に良かったです。和くんもちゃんと立ち直って良かった。この幸せの続きがきになりますが、完結お疲れさまでした。 (2019年12月11日 18時) (レス) id: 7f433b7b81 (このIDを非表示/違反報告)
翔ちゃむ - すこぶる可愛い翔くんに翻弄されてる智君がとても好きです！！お山の2人は勿論紅羽ちゃんの行方がとても気になります…ニノとの今後のやりとりがとても楽しみです。お忙しいとは思いますがこの作品の一ファンとして心待ちにしてます！！ (2018年10月14日 23時) (レス) id: e8e7665cca (このIDを非表示/違反報告)
翔ちゃむ - 星羅さん、移行お疲れ様です！動き出した新たな展開にドキドキが止まらない一方で、もうひと波乱あるのではないかと、目が離せません！ (2018年10月14日 23時) (レス) id: e8e7665cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅*
| 作成日時：2018年10月8日 17時
