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〜美鈴side〜
数ヶ月ぶりに目にした、その名前に
何故か、胸の鼓動がドクン、と不規則になった。
和と喧嘩して以降
疎遠になってしまったらしい2人。
翔の事で頭がいっぱいで
彼女の事をすっかり後回しにしてしまっていた事に
今更気付いて心の中に雑音が姿を表した。
でも、私にとっても彼女は大切な友人
気にせずには居られなくて…
「影山！やっぱりちょっと待ってっ！」
何の考えもなしに、彼女の着信履歴をタップした
すると
ザザ____…ザザ……
中から聞こえてくるのは
靄が掛かった不気味なノイズ音
それは、やがて留守番電話に接続され
『…_____美鈴。久しぶり。元気してますか？』
機会越しに
紅羽の肉声が鼓膜に響いてくる
「…美鈴様…？一体どなたと…」
「しっ…静かにして。」
普段から、ハツラツとしてる女性らしい
特徴の声色は消え失せ、表情を欠いた
『_____私ね、美鈴にほんとに感謝してるんだ。』
あまりにも弱々しくて
血の通わない声…
明らかに…様子が可笑しい
『_____2年前…美鈴が居てくれなかったら私は
人生で最大の後悔をする事になっていた
自分を偽ってまで…私や和くんのこと考えて
くれたのが…凄く凄く嬉しかったなぁ』
なに______
なんなの、突然、？
雑音が酷くて、上手く彼女の言葉が聞き取れない
次第に小さくなっていく紅羽の声と
次第に大きくなっていく私の動悸
心の中を掻き毟られるこの拭えない焦燥感
そして__________
「影山…今すぐ和を呼んできて」
「和也様…で御座いますか、？」
「直ぐに紅羽の家にリムジンを回しなさい」
「美鈴様、一体どうされたのです…」
「いいから急いでッ！！！！」
・
嘘だよね
違うよね、紅羽__________？
ただならぬ空気を察した影山が表情を引き締め
元来た純白の廊下を駆け抜けていく
平常心を蝕まれていく中
私の鼓膜と心臓の根幹を震わせたのは
__________『でもね…もう限界なんだ』
"今まで ありがとう"
・
窓から広がっている
終末を物語る街を染めゆく紅の空に
ひとひらの羽が静かに舞散った
睨むように、見上げた茜色の夕日は
この世を惜しむ残り火が最期に私の視界の中で
燃え盛るかのように
毒々しい
血の海に染まっていた
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星羅*(プロフ) - きよさん» きよさん！泣 コメントありがとうございます！更新めちゃくちゃ遅くなってしまって大変申し訳ないです！人が悪くなっちゃいました、かたじけない笑 この続きはいつかお見せできると嬉しいですなぁ＾＾お付き合い頂き本当にありがとうございました！ (2019年12月11日 20時) (
レス) id: d56f518aff (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - 星羅＊さん、更新きたぁ！と思ったら「えっ、まさか！？ 」な展開。そんなわけないですよねぇ人が悪い (笑)。 翔くん、本当に良かったです。和くんもちゃんと立ち直って良かった。この幸せの続きがきになりますが、完結お疲れさまでした。 (2019年12月11日 18時) (レス) id: 7f433b7b81 (このIDを非表示/違反報告)
翔ちゃむ - すこぶる可愛い翔くんに翻弄されてる智君がとても好きです！！お山の2人は勿論紅羽ちゃんの行方がとても気になります…ニノとの今後のやりとりがとても楽しみです。お忙しいとは思いますがこの作品の一ファンとして心待ちにしてます！！ (2018年10月14日 23時) (レス) id: e8e7665cca (このIDを非表示/違反報告)
翔ちゃむ - 星羅さん、移行お疲れ様です！動き出した新たな展開にドキドキが止まらない一方で、もうひと波乱あるのではないかと、目が離せません！ (2018年10月14日 23時) (レス) id: e8e7665cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅*
| 作成日時：2018年10月8日 17時
