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〜和side〜
その後も次々と教科ごとのテストが終わり
今は最後の砦。英語が終わる10秒前…
9…8…7…6…
解答するのに諦めて机に突っ伏していた面々も、
のそのそと起き上がり一斉に
時計の秒針をじっと見詰めている。
5…4…3…2…
1。
キーンコーンカーンコーン
｢いよっしゃぁぁあ！
やっと、終わったぁぁぁあ！｣
相葉ちゃんを筆頭に次々と
嬉しそうな歓声が上がる。
｢ほい、お疲れ〜直ぐにHRやっから
帰る準備しとけよ〜？｣
すると
｢あ、先生！｣
｢ん？どうした、松本。｣
｢…ちょっといいですか？｣
｢？あ、あぁ…｣
岡田先生が教室を出ようとした瞬間
松本潤が先生に声を掛けているのが見えた。
そのまま、2人は共に教室を出ていった。
…まぁ、別にどうでもいいけど。
彼から視線を前に移すと
｢ふふっ…お疲れ様。｣
翔さんが何やら微笑みながら隣を見ている。
その視線の先には
テストが終わり脱力した大野さんが
机に突っ伏して爆睡していた。
この前、翔さんの部屋から自宅に帰った後でも
隣の家の大野さんの部屋からは照明が
深夜まで灯っているのが見えた。
きっと昨日も遅くまで勉強していたのだろう。
いつも寝てばかりの大野さんの目元には
うっすらと隈が出来てるのが見えた。
さて…と。
起きるまでどうせ翔さんは
待っててあげるだろうから…
今日も1人で帰ろう…
そう思いペラペラのカバンを手に取ると…
ガラッ_____
｢…二宮。ちょっといいか？｣
いつの間にか教室に戻って来た
岡田先生に声をかけられる。
｢…？はい…｣
先生の元に近づこうとした
その一瞬、翔さんと目が合った気がするが
｢……｣
直ぐに逸らされる。
特に気にせず僕は岡田先生のあとを
追うように騒がしい教室を後にした。
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作者名：星羅
| 作成日時：2017年7月14日 2時
