【СR】彼との生活は危機一髪？【selly】 (ページ7)

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第6話記憶ページ7

『そんなことしても無駄だぞ。ちゃんと見ろ。』

『うるさい、黙ってろよ。』

sellyさんが明らかにmondoさんに怒っている。mondoさんも怒ってるのか叱ってるのか分からないけど…このままだと喧嘩になりそうだ。

「あ、sellyさん…あの…」

「A…？Aもいなくなる？一緒に来ないの。韓国おいでよ、俺お金あるし。なにも困らない。」

遂に壁に押しつぶされる。
何が彼をこんなに突き動かしているんだろう。苦しくて浅く呼吸をするけどsellyさんは気づかない。

「やめろって」

mondoさんがsellyさんを私から無理やり引き剥がす。突然呼吸がしやすくなったせいでむせて咳が出る。

sellyさんが慌てたように私に声をかけてきた。

「あ…ごめ、俺、俺…っ」

『諦めろよ、また傷つけたいのか。』

mondoさんに何かを言われたsellyさんは、少し考えたように静止し、再び私に向けて言葉を発した。

「ごめん、わかった。恋人なれない…。」

少し前のsellyさんよりも、もっとしょげているようで表情も暗く沈んだ。本当なのか不安なところもあるけれど、ちゃんとそこで踏ん切りがついたならよかった。

「ありがと、お友達ならいいよ。」

「友達…いいのか？」

「もちろん、今日の夜もBARで飲もうよ。」

sellyさんは嬉しそうに私の手をぶんぶんと振り回した。mondoさんは呆れたのか、何も言わずこの部屋をでていった。

「じゃあ、また夜ね。」

そこでCRストアを出た。

そこまでは覚えている。