【СR】彼との生活は危機一髪？【selly】 (ページ20)

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第19話日本愛ページ20

そこそこ選びきったカゴの中の材料たちを見て、何を作ろうかと頭の中で組み合わせていく。

それに気づいたのか、日本の料理作れとmondoさんが横から意見を出てきた。

せっかく魚を買ったので、味噌煮込みでも作ろうかと味噌を探す。

味噌…味噌…。

んん？

真っ赤な、味噌しかない…。

「selly…味噌がない…。」

「んん？みそ？なんだ、みそ。」

sellyに調べてもらうけど、やっぱり赤い調味料しか出てこない。

「コ、コチュジャンなんて辛くて食べられないよ…。困ったな、普通の赤味噌とかがないんだ…。」

うーんと唸っているとRasさんが写真を見せてくる。
そこに移るのは紛れもない、日本の味噌だ。

「ら、Rasさん！これって…！」

「僕、日本好きだから！」

にっかりと笑うRasさんが女神に見えた。
これで料理は決まった。帰って調理をしよう。

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車で来たmondoさんに乗せてもらい、家に着いて荷物を車から降ろす。少し重い荷物を持とうとしてぐらりと後ろに倒れそうになる。

「うわっと。」

「おぉ、危ないな。」

mondoさんが背中を片手でグッと支える。
いくらもう片手に荷物を持っているからとて、まさか片手で支えられるなんて思ってもみなかった。

「小さいな。チビだ、チビ。」

「う、うるさいですねー。別に小さくはないです…。」

身長が高かろうが小さかろうが、mondoさんからしたら全員チビだろうな。

そんなこんなでselly宅に荷物を運び終わり、各々がだらりとくつろぎ始める。

材料をキッチンに並べ、途中で買った必要不可欠な調理器具を並べて腕をまくる。

料理開始だ。