【СR】彼との生活は危機一髪？【selly】 (ページ15)

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第14話乱入ページ15

「Aさ〜ん！selly〜！」

『うるさいぞ、静かにしろ。』

朝の9時、突然の乱入者。

sellyの知り合いの中でも小柄なRasさんの服なら、私に合うものがあるのではないかとふんだselly。
しかしこのまま今の関係がバレるのは危ういものがあると判断した2人はある計画を立てた。

それは、今の関係が実は恋人であると偽る計画だ。

私が今ここにいるのは、しばらくだけ私との生活をしたいとわがままを言ったsellyに付き合ってやるという名目のもと、少しの間だけ韓国にいると嘘をつくのだ。

「Rasさん、お久しぶり〜。」

「Aさん変わらないねー！sellyと付き合ったってほんとー？！」

「あ、ほ、ほんと〜。ところで、お洋服持ってきてくれたんだって？」

バレないようにサラッと話題を流す。
この嘘、本当につき切れるのだろうか。

「僕が着るの、もう小さくなったものがあるんですよ〜。着てみて！」

Rasさんは、洗濯バケットのような大きな入れ物にズボンを詰め込んで持ってきたようだ。
ジーンズから短パンまで色々ある。

「こんなにたくさん…ありがとう！」

Rasさんと会話をしていると、後ろからふんっとため息のようなものが聞こえた。
sellyを見ると、どうも不機嫌な顔をしている。

「selly？」

「…ボヤ」

「ぼや？」

「なんだーって言ってるんですよ。」

Rasさんが後ろからひょこっと出てきてニヤニヤとsellyを見ている。

『selly氏ー、こんなことで嫉妬してたら大変だよー？』

『…ｹｰｾｯｷﾔ…このくそがき。』

「わー！Aさん、sellyが酷いこと言ってくるよー！」

Rasさんはわざとらしく私にくっついてくる。
ずんずんとこちらにsellyが近づき、Rasさんの頭をガシッとつかむ。

Rasさんの喉からひゅっと空気を吸う音が聞こえた。ミシミシと頭を潰しているようで、痛い痛いとRasさんがなげいている。

現在時刻10時。
朝ごはんのつもりが、お昼ご飯になりそうです。