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言わない ページ26

Aside

今日はシルクが夜まで留守
モトキと2人で待ってるの

特に何をする訳でもなくそれぞれのことをしてる
…なんか、息がしにくい

貴「ヒュ-…ヒュ-…」
呼吸が浅くなるのが分かる

モトキ「あっちー?大丈夫?」
貴「も…とき、吸入器…」

テーブルの上に置いてある吸入器を取ってもらう
電源を入れて薬を吸う

貴「ゲホゲホッ…ゴホッ…ハァハァ」
一向に良くならない

むしろ増していく一方だ
モトキ「あっちー!?救急車呼ぼう!」

モトキがスマホを持つ
貴「もときっ!ゴホッ…シルクには言わないで…いやだ、シルクきっと仕事すっぽかしちゃ…」

そんなの嫌だ…
シルクの邪魔なんてしたくない

モトキ「でもっ!言わないと…!」
貴「ゲホゲホ!ゴホッ、ゴホゴホッ…!お願いっ…言わないで…」

そこで私の意識が途切れた



目を覚ますと白い天井があった
なんどもみたことのある光景

モトキ「あっちー?起きた?」
貴「…うん」

手を見ると点滴に繋がれている
口元には酸素マスクらしきプラスチックが

貴「シルクには?言ってないよね…?」
モトキ「…うん、ちゃんと自分の口でいいな?」

首を横に振る
貴「嫌だ…言いたくない…弱い私なんて…知らなくていい…」

本当は誰にも知られたくない
モトキ「…取り敢えずナースコール押しとくよ」

少しすると看護師さんと共にお医者さんも来てくれた
昔から担当をしてくれている先生

『喘息が酷くなっています。薬の量を増やします。喉が炎症を起こしてるから…本当は入院して欲しいんだけど…』

その言葉を聞いて思い切り首を振る
貴「絶対イヤです…入院なんてしたら…」

シルクにバレちゃう…
シルクだけには知って欲しくない

『貴方ならそう言うと思ってたよ。咳が出ていない時でも決められた時間に吸入してね』
そんなことしたらバレちゃう…

こっそりしなきゃ
薬はいつ飲もう…

朝起こしてもらった時にいつも通り薬を飲む
増えた薬はトイレにでも行けばいいか…

モトキが悲しそうな顔をしてみていたのを
見て見ぬふりをした

▽→←作者から



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設定タグ:シルクロード , シルク , Fischer's   
作品ジャンル:恋愛
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こつぶ(ここ)(プロフ) - *ののさん» そーなんですか…(´・ω・`)マラソンの部分書いてほしいです…! (2019年4月13日 21時) (レス) id: 774bd11b3a (このIDを非表示/違反報告)
*のの(プロフ) - こつぶ(ここ)さん» 予定があわずオールスター感謝祭を見れていないんです…書いて欲しいシーンを詳しく書いて頂ければ頑張りますが…難しいかもです (2019年4月13日 20時) (レス) id: 139f9ac550 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 凄い...ありがとうございました! (2019年4月13日 20時) (レス) id: ae7f37ea5c (このIDを非表示/違反報告)
こつぶ(ここ)(プロフ) - オールスター感謝祭のものを書いて欲しいです! (2019年4月13日 19時) (レス) id: 774bd11b3a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ&くう(プロフ) - こちらそこ何度もありがとうございます (2019年4月8日 7時) (レス) id: 7ab6ffeaef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鳴海 帆南 | 作成日時:2019年3月27日 23時

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