シルクの彼女は絹みたい【Fischer's】

ショッピングモール！ ページ4

Aside

貴「よし、これでいいかなぁ？」
鏡の前で写真を撮る

Twitterに写真を投稿してコメントを添える
『ヤキモチ妬きなシルクとショッピングモールでデート！』

膝丈のTシャツ…ワンピースTシャツってやつ？に
黒タイツ
黒ライダーを羽織ってマフラーをする

この季節のデートは憂鬱
…シルクが悲しそうな顔するんだもん

シルクの悲しそうな顔なんて見たくないじゃん…？
でもショッピングモールだし大丈夫かな〜

…喘息だから
冷たい風は咳原因になる

それを吸い込まないようにするため
マフラーは10月頃から必須アイテムになる


小さめのチェーンバックに財布とスマホ
吸入器と薬を入れて下にいるシルクのところへ

貴「お待たせ〜行こっか〜！」
ｼﾙｸ「…っ///服かわいい…似合うな」

顔を赤くして言うから
遊びたくなっちゃうんだよね

貴「服だけぇ？」
確信してやってる私は所謂小悪魔ってやつ

シルクは素でやってると思ってるんだろうなぁ〜
ｼﾙｸ「…っ////Aも可愛いよ！」

思わず笑ってしまう
貴「そっかぁ〜シルクもカッコいいよ〜！」

また顔を赤くする
ドキドキさせれてるかな？

そうだったらいいな
貴「早く行こう」

さりげなく手を取ってみる
心臓はバクバクしてる

余裕なフリして
玄関を開けた

貴「ううっ、寒っ」
ｼﾙｸ「やっぱり寒いなww辛かったら言えよ？」

気遣ってくれるシルクが大好き
好きな人のタイプは
『優しくて、面白くて、友達思いな人』

これだけ
シルクにピッタリでしょ？

握っていた手をポケットに入れられる
貴「へっ？」

思わず間抜けな声が出た
ｼﾙｸ「こうしたら少しは暖かいかなって…思ってさ」

顔が熱い
体温がぐーんと上がった気がする

貴「ふふ、暖かいよ〜」
生憎シルクは運転ができない

シルクが運転したら死んじゃうよ
駅までたった5分

手ポケットに入れられたまま歩く
私の歩幅に合わせてゆっくりと歩いてくれる
こういう所大好き

改札を通って電車が来るのを待つ
少し待つと電車が到着

乗り込むと壁側に私
それを守ってくれるようにシルクが立つ

背中は壁、目の前にはシルクの厚い胸板がある
結構人が多くて密着してる

シルクの後ろには綺麗なお姉さん
仕方が無いことだけどかなりくっついてる

…嫌だな
そう思ってシルクにくっつく

シルクの胸に耳を当てると心無しか
心臓がはねた気がした

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