シルクの彼女は絹みたい【Fischer's】

風邪 ちょこ＆くうさんリク ページ22

シルクside

シルクロード、風邪をひきました
最悪だ

普通こういうのは彼女が風邪ひいて
甘えられて…ってパターンがいいにきまってる

まぁ、Aが風邪ひいたら甘えるとか言ってる場合じゃねぇけど
咳が止まんなくなって苦しそうなAをただ見るしかできないっていう…

貴「お腹すいてる？ご飯食べれる？」
ｼﾙｸ「食べる」

声がガサガサ過ぎて笑えてくる
変な声しか出ねぇ

貴「分かった、ちょっと待っててね」
大人しく頷いておく

Aが熱を出しても俺はご飯も作ってやれない
結局Aが風邪をひいても俺はしてやれることがなくて惨めな気持ちになるだけだ

そんなことを考えながら
目を閉じたらいつの間にか眠っていた



貴「…るく…シルク、ご飯できたよ」
Aに起こされてズキズキする頭をあげた

貴「食べれそう？」
俺の額に手を当てながら聞いてきた

ｼﾙｸ「うん、食べる…食べさせて」
この際だ、思いっきり甘えておこう

貴「いいよ…はい、あーん」
ふーふーと少し冷ましてから俺に食べさせてくれた

ｼﾙｸ「ん、うまっ」
貴「ホント？よかったぁ〜食べれるだけでいいよ」

そう言いながらもう一度お粥をすくった


貴「全部食べれたね、ふふ、嬉しい」
笑いながら片付けてるA

貴「じゃあもう少しだけ寝ててね？」
そう言ってお盆を持って立ち上がる

部屋から出ていこうとするAの右手を掴んだ
こういうのは彼女側がやることだ

可愛く袖を掴んで『行かないで…』なんて涙目で言われて
女子にしかできないことだ

貴「シルク？どうしたの？」
Aが机の上にお盆を置いた

完全に手がお盆から離れたのを見計らって
貴「へっ？きゃっ」

男にしかできないことをした
そのまま引っ張ってベッドに連れ込んだ

ｼﾙｸ「一緒に寝よ」
Aが出れないように抱き枕みたく足でホールドした

貴「んふふ、しょうがないなぁ〜」
可愛らしく笑って抱きついてきた

ふわふわと柔らかい体を抱きしめた

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