Chocolate…fifty two ページ4
_貴方side_
鷺原さんと近くのコンビニへお昼ご飯を買いに行き、休憩室で昼食を済ませる。
鷺「御影ちゃん、チョコあげる」
貴「え…ありがとう。」
吉「2人とも〜もうすぐ出てきてね〜」
貴「はぁーい」
口の中でコロコロとチョコを転がしながら返事をする。
チョコの香ばしく甘い香りが口の中いっぱいに広がる。美味しい
鷺「よし、じゃあそろそろお仕事行こっか〜」
貴「うん」
吉「じゃあ、午後も頑張ろうね〜」
鷺/貴「はーい」
ゆるくゆったりとしたこの雰囲気のお店はとても居心地が良い。
まったりとストーブの前に陣取って座っていると、店長が話し掛けてきた。
吉「Aちゃん…そのお洋服、うちの店の生地?」
よっこらせと私の隣に座る店長。
貴「そう…。ゆきが作ってくれたの」
吉「ゆきって、前に契約しに来た子?」
貴「うん」
吉「へぇ…。前にもAちゃん、幸くんが衣装作ってるって言ってたの本当だったんだね〜」
あははっと笑う店長
貴「嘘だと思ってたの…」
吉「ちょっとね」
するとゆっくりと立ち上がった店長がこう言った。
吉「Aちゃん、折角幸くんが素敵なお洋服作ってくれたんだから、お店の宣伝も兼ねて接客をたくさんやって欲しいな〜」
にこっと微笑む店長。
…正直接客は苦手。どう接すればいいかわかんないし、(一応従業員)商品の事質問されても説明できる自信はない(一応従業員)
できるっちゃできるけど…
貴「え〜…」
吉「え〜じゃないよ〜。チョコあげるから」
貴「やる」
吉「いいね〜」
すると店長は自分のポケットから
チョコを1つ取り出してくれた。
吉「これ意外と美味いやつ」
パクリと口に入れると、
入れた瞬間に高いやつだ、と分かった。
芳醇な香りが口いっぱいに広がって鼻まで甘い香りが匂う。
濃厚なのになめらかな味わいで奥深い。
なんだこれ
貴「やば…これ、頑張る…」
吉「ふふーん、いいでしょ。頑張ろうね」
ストーブで温まった体を奮い立たせ、入社したての頃に覚えたマニュアルを思い出す。
鷺「お客様来たよ〜」
鷺原さんが声をかけてくれた。
吉「よし、行ってきな」
その声を聞いた店長は
ポンと背中を優しく叩き、送り出してくれた。
…接客モード、開始。なんてね
貴「いらっしゃいませ。どのような品物をお探しですか?」
…お給料入ったら店長からもらったチョコ買ってみよう。
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若冬(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます!不注意でした…。ありがとうございます! (2018年3月3日 23時) (レス) id: 8a16ac0c69 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい (2018年3月3日 20時) (レス) id: 65add850d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:若冬 | 作成日時:2018年3月3日 19時