【最終章】-9 ページ9
イライさんの唇に魔法がかかっていたのか、自分がおかしくなってしまったのか、私は、キスをもう一度してみたいと、そう思ってしまった。
「あ、あの…もう一回しても、いいですか…？」
「っ、いいのかい？」
「はい…」
私は目を閉じた。
心臓がうるさいのがよく分かる。
イライさんはまた、私の右肩に手を置いて＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿唇に、柔らかくて温かいものが触れた。
さっきよりも長い。
そして、その温かいイライさんの唇が、ゆっくりと動き出した。
軽く下唇を吸われたかと思えば、優しく、私の唇全体を包み込むように吸ってくる。
…何、この感覚。身体中が熱い。
イライさんに唇を吸われる度に、無意識に身体が反応してしまう。
「…ぁっ…」
我慢できなくなって、思わず声が漏れてしまった。
肩に置かれていた右手は頭の後ろに回され、イライさんの左手は腰に回されて、優しく抱き寄せられた。
＿＿＿＿＿＿チュッ＿＿＿＿チュゥ＿＿＿＿＿
静かな部屋に、何度も唇を吸われる音が響く。
「…は、ぁっ…」
「ふふ、可愛いなぁ。」
私は初めての感覚に耐えられなくて、イライさんの服をぎゅっと握った。
もう目なんか瞑ってられなくて、蕩けたような目でイライさんを見つめることしかできない。
すると、何度も唇を吸われて、だらしなく半開きになった私の口の中に、先ほどよりも熱くてぬめっとしたものが入ってきた。
それがイライさんの舌だとわかるまでに、そう時間はかからなかった。
「ぁ…！…っは…ぁん…ぅ…」
イライさんの舌から逃げるように、自分の舌を動かすけれど、すぐに絡め取られてしまう。
唇で口を何度も塞がれ、優しく、ゆっくりと舌が絡め取られるたびに、また身体が反応してしまう。
お互いの唾液が混ざり合って、もうどちらのものかわからない。
…やだ、恥ずかしい。
自分が自分ではないみたいで、抵抗する力もなくなって、もう、頭の中は真っ白だった。
イライさんも少し、息が乱れてきて、私の唇にかかるその吐息にさえ、反応してしまう。
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あねも(プロフ) - 暇人114541号様、くんにちは！コメントありがとうございます！楽しんで頂けて良かったです！イライくんカッコイイですよね^^* (2019年9月8日 17時) (
レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
暇人114541号 - くんにちは！最後まで読み切ってみて、むっちゃ最高でした！やっぱりイライさんを推すべきですね！ (2019年9月8日 17時) (レス) id: 0a8e8e110b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あねも | 作成日時：2019年8月26日 23時
