【最終章】-5 ページ5
Aside
初めて見るイライさんの瞳は、済んだ深い青色で、とても綺麗で……
私はその瞳に吸い込まれるように、見とれてしまった。
「好きなんだ、ずっと前から。…A、僕は君の笑
顔が大好きなんだ。仲間思いな所も、いたずらっぽ
い顔をする所も、照れて頬を赤くする所も、全部が
愛しくて仕方がないんだ。君が男性が苦手なのは知
っている。だからもし、そういう関係になっても、
無理に嫌な事は求めないつもりだ。
…だからどうか、僕の気持ちを受け取ってはくれな
いかい？そしてもし、許されるなら、一度でいいか
ら君を、抱きしめさせてはくれないか……」
イライさんは、少し頬を赤くしながら、私の目をしっかりと見て伝えてくれた。
男性と、こんなに近くで見つめ合うのは初めてで、顔から火がでそうなくらい、恥ずかしかったけれど、私は、自分の気持ちにやっと気づいた。もう、逃げたりしない。
私も、イライさんの目を見つめたまま言った。
「私も…っ…イライさんのことが…好き…だと思います……！」
「っ…ほ、本当かい？」
イライさんの青い瞳がまた少し、潤った気がした。
「はい…っ…イライさんは優しくて、カッコよく
て、素敵な方です…いつも助けられてばかりでし
た。ふふ、私が、男性が苦手な事を最初に見抜いた
のもイライさんでしたね。本当に不思議でした。
でも、クールな印象なのに、本当はすごくおちゃめ
で可愛くて…そんな姿にだんだん惹かれていったん
だと思います。だって、イライさんの気持ちを聞い
て、本当に、嬉しかったから…！だから、嫌じゃな
いです…触られるの。私、初めて自分から、異性に
触れたいと思ったんです……だから、抱きしめて
も…いいです…ょ……」
最後は消え入りそうな声になってしまって、イライさんには聞こえなかったかもしれない。
私は恥ずかしくなって、下を向いた。
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あねも(プロフ) - 暇人114541号様、くんにちは！コメントありがとうございます！楽しんで頂けて良かったです！イライくんカッコイイですよね^^* (2019年9月8日 17時) (
レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
暇人114541号 - くんにちは！最後まで読み切ってみて、むっちゃ最高でした！やっぱりイライさんを推すべきですね！ (2019年9月8日 17時) (レス) id: 0a8e8e110b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あねも | 作成日時：2019年8月26日 23時
