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母親の口から告げられた言葉に思わず席を立つ
爆豪「……いま、なんて……」
動揺を隠しきれない俺とは対照的に母親は冷静を保ったまま表情を変えない
爆豪「他に方法があるはずだ…、諦めるには早すぎるだろ…！！まだ日本では導入されてない治療法だってあるはずだ！？今はなかったとしても、新しく開発される可能性だってあるじゃねえか…！！」
「それまであの子を1人の空間に閉じ込めておくとでも言うの？」
爆豪「…っ」
「実際に科学的な根拠で証明はされていないけども、植物人間に陥った人間が意識があった実例があるのよ」
「真っ暗な意識の中であの子はずっと1人でいるの？誰にも会えずに、孤独のまま何年も？」
母親の声が大きくなり、震えだす
瞳が揺れ、初めて見せる感情に何も言い返せなくなったまま母親は緒が切れたように言葉を吐き出していく
「あの子が助かるなら私はなんだってするつもりよ。当たり前じゃない、たった1人の娘なんだから。」
爆豪「…そ、そんなら尚更…！」
「その治療法が発見されるまでに一体どのくらいの年月がかかるの？半年？1年？2年？それとも何十年も先の話？もし私になにかあったら？あの子は？誰がその間あの子を支えるというの？」
爆豪「んなもん、俺が…」
「それまで貴方はずっとAを抱えて生きていくというの？本人がそれを望んでいるとでも？」
母親の言葉に言葉を失う
爆豪「……」
実際、俺がAの立場になったとしてどうだろうか
植物人間になった俺をずっとAが世話をしていくのか？
何年もの間、最悪の場合一生、ずっと俺という重荷を背負わせるのか？
爆豪「………」
「……2年よ」
爆豪「……」
「2年間、あの子の治療法を必死に模索するつもり。お金も私の生活費から全て回して入院費、手術費、あの子の為に使う」
「それでも駄目だったら…アメリカの病院に移して、絶ってもらう。」
迷いがない目だった
散々考えて、苦しんで出した答えだとひしひしと伝わってくる
「貴方はもう、あの子の恋人でも友達でもない、赤の他人よ。もうあの子に関わらないでちょうだい」
爆豪「……」
言葉が上手く喉を通らず、表情を歪める
「……急に呼び出して悪かったわね、話は終わりよ。さようなら、爆豪くん。」
最後までなにも言い返せなかった俺を残して、母親は会計を済ませた後店を出ていった
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桃華 - 泣く...これは泣いてしまう....！！ (2022年11月8日 22時) (
レス) @page19 id: 9bb0c9c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - キャーーーーめっちゃいい！！！更新頑張って下さい！続きますか？ (2022年7月7日 23時) (レス) @page19 id: 329a56634b (このIDを非表示/違反報告)
サクラハナミズキ(プロフ) - 桧さん» コメントありがとうございます…、ラストがどのようになるかはまだ決まっていませんが、爆豪が最後に笑っていられるような展開にしていきたいと思います…、多分。 (2021年8月28日 20時) (レス) id: f8522c655c (このIDを非表示/違反報告)
桧 - めっちゃ苦しくなる (2021年8月25日 16時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
クエン酸(プロフ) - サクラハナミズキさん» これからの展開が楽しみすぎて夜しか眠れないですね！！いつか爆豪が報われますように…！ (2021年8月21日 9時) (レス) id: c430c5519a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクラハナミズキ（前名:桜 水樹） | 作成日時：2021年5月29日 10時
