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35日目:バレンタインすっとばしてましたね。 ページ36

年も越して、神楽達の受験が大詰めに迫ってきた頃。
世は、バレンタインを向かえることとなる。


「姉ちゃんおはよ。」

「ふわーあ…。おは…神威は今年も変わらず。か。
あんた学校でもいっぱいもらってるくせに…。はい。」

「A姉ちゃんのを一番にもらいたくてネ。ありがと。」

「そりゃどーも。」


毎年この日、神威はやたらと早起きなのである。
あと夜の残り物がカレーの時くらいしか早起きしない。

次に遅くまで勉強を頑張っていたのだろうか、
目がぱっちり開いてない状態で起きて来た神楽に
目覚まし代わりにチョコをあげる。


「神楽おはよう。昨日も遅くまで勉強お疲れ様。」

「うっひょーっ!姉ちゃんのチョコアルー!」

「帰ったらケーキ焼いてあげるね。」

「よっしゃ!今日も1日頑張るネ!」


顔に水をあてずして、目がぱっちり。


「ケーキ!?」

「の前に、朝ごはん。
お隣さんも来ちゃうから、せっかく飛び起きたのに
2度寝の準備してないで早く布団畳んで、銀八。」


それに、「ケーキ」という単語に反応してもう一人お目覚めのようで。
それから、お隣さんが来て近藤さんと土方くんには
神威と神楽と同じように義理チョコを渡した。


「総悟くん、はい。」

「…ずりィな、変な期待もたせやがって。あんた悪女だな。」

「誰が悪女だゴラ。義理だからね。」

「これが義理ねィ。」

「和菓子の方が口に合うかな。って思っただけ。じゃあね。」


彼のだけは、みんなとは違ってチョコドラ焼きとかいうのにしてみた。
顔は洋菓子っぽいのに、口は和菓子とかおせんべいとか渋いものを好んでるから。

特に神威に見つからないように、隙をみて
学校行く前にこっそり渡した。

銀八だけは何にしようかまだ考えてなかったんだけど、
朝のあの反応からして、チョコケーキにしようかと思う。

過去に見てる限りだと、きっと学校でも、
義理も本命も混ざってちらほらともらってるんだろうな。
銀八はなんだかんだ密かにモテてるし。

毎日会ってるのに、
少しでも嫉妬しそうになる自分がいる。

我慢しろ。と自分に言い聞かせたものの、
その日、銀八は連絡もなしに朝帰りしてきやがった。

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作者名:夢路 | 作成日時:2016年1月17日 14時

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