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*2* ページ15

「原因はしんねーけど、痴話喧嘩もほどほどにしろよ。」

「ほんとだよ、あの天パァ!今晩も辛いの食わしてやる…」

「本気で怒ってんだったら飯出さなきゃいいのに…。喧嘩してんだかしてねーんだか…。」

「してるよ!怒ってるよ!」

「はいはい。」


翌日学校で土方くんにそう言われたけど、私は謝る気は全くない。
あの天パ…さっそく、束縛しやがって…。


「Aちゃん、そんな真剣に何書いてるの?」

「え?対天パ用、晩御飯の献立。」


4時間目が終わったのに気づかずにずっと紙にシャーペンを走らせていたら、
妙に声を掛けられた。

それに対して答えたら妙に笑われた。


「…なんで笑うのさ。」

「ほんとにあの人のこと、好きねェ…。」

「きっ…嫌いだよ!あんな、束縛天パ!
私、結構、酷いことしてるよね。ね、土方くん!」

「あぁ。上手そうなキムチ鍋、楽しそうに愛情こめて作ってたな、昨日は。」

「おいフォロ方、働けェ!」


半ば強引に土方くんに助けを求めたが仕事をしてくれず、
また、妙に笑われた。


「さっきから、束縛束縛って言ってるけど、あの天パ教師、そんなことすんの?」

「束縛っていうか…、過保護っていうか…。」


すると横から、お弁当箱を持った了が会話に入って来た。
ちなみに妙と了と九ちゃんは中学からの友達だから、
私と銀八が付き合ってることも、銀八がうちに居候してることも知ってる。


「へぇー以外ね。アイツ、なんか賭けが絡まないと学校行事とか結構冷めてたじゃない。」

「冷めてる冷めてないの問題じゃねェ。アイツがガキなだけだ。」

「あー、確かに。」


了が土方くんの言うことに納得しているようだけど、
その考えはまだ浅い。


「精神がガキはガキなんだけど、銀八はなによりドSなんだよ…。」

「それはどういう経緯で?」


妙がニコニコして聞く。
もちろん、了もニコニコしている。
ちなみに今更だけど、九ちゃんは風邪でお休み。


「あんたら…楽しんでるでしょ…。」


顔を引きつらせながらも結局、痴話喧嘩の経緯を話すことになった。

*3*→←26日目:痴話喧嘩なんかクソくらえ(話変えました!)



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作者名:夢路 | 作成日時:2016年1月17日 14時

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