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「原因はしんねーけど、痴話喧嘩もほどほどにしろよ。」
「ほんとだよ、あの天パァ!今晩も辛いの食わしてやる…」
「本気で怒ってんだったら飯出さなきゃいいのに…。喧嘩してんだかしてねーんだか…。」
「してるよ!怒ってるよ!」
「はいはい。」
翌日学校で土方くんにそう言われたけど、私は謝る気は全くない。
あの天パ…さっそく、束縛しやがって…。
「Aちゃん、そんな真剣に何書いてるの?」
「え?対天パ用、晩御飯の献立。」
4時間目が終わったのに気づかずにずっと紙にシャーペンを走らせていたら、
妙に声を掛けられた。
それに対して答えたら妙に笑われた。
「…なんで笑うのさ。」
「ほんとにあの人のこと、好きねェ…。」
「きっ…嫌いだよ!あんな、束縛天パ!
私、結構、酷いことしてるよね。ね、土方くん!」
「あぁ。上手そうなキムチ鍋、楽しそうに愛情こめて作ってたな、昨日は。」
「おいフォロ方、働けェ!」
半ば強引に土方くんに助けを求めたが仕事をしてくれず、
また、妙に笑われた。
「さっきから、束縛束縛って言ってるけど、あの天パ教師、そんなことすんの?」
「束縛っていうか…、過保護っていうか…。」
すると横から、お弁当箱を持った了が会話に入って来た。
ちなみに妙と了と九ちゃんは中学からの友達だから、
私と銀八が付き合ってることも、銀八がうちに居候してることも知ってる。
「へぇー以外ね。アイツ、なんか賭けが絡まないと学校行事とか結構冷めてたじゃない。」
「冷めてる冷めてないの問題じゃねェ。アイツがガキなだけだ。」
「あー、確かに。」
了が土方くんの言うことに納得しているようだけど、
その考えはまだ浅い。
「精神がガキはガキなんだけど、銀八はなによりドSなんだよ…。」
「それはどういう経緯で?」
妙がニコニコして聞く。
もちろん、了もニコニコしている。
ちなみに今更だけど、九ちゃんは風邪でお休み。
「あんたら…楽しんでるでしょ…。」
顔を引きつらせながらも結局、痴話喧嘩の経緯を話すことになった。
*3*→←26日目:痴話喧嘩なんかクソくらえ(話変えました!)
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作者名:夢路 | 作成日時:2016年1月17日 14時