初めての…… ページ34
有志くんと付き合いだして数ヶ月……
練習試合や色んな取材を通して、僕と有志くんが同性愛カップルとして週刊誌に書かれることも増えた。
たまに週刊誌によっては嫌な表現をされること、たまーに、有志くんの熱烈なファンに嫌な手紙を貰うことも無い訳ではなく、それは有志くんも同じだった
きっとそれは付き合う相手が女の人でもファン全て、周りに全て祝福されるなど思ってはいない。
有志くんも気にしていないし僕もあまり気にしてはいなかった……
ただ最近とある記者からよく取材を受ける
そして今日もパナソニックの練習試合後の取材で……
お疲れ様ですと今日の試合の取材についてもそこそこに
女性の記者が…
「……西田選手のような男性相手より私のが深津さんを満足させれます!私じゃダメですか?私深津さんのこと……」
と小さな声でグイッと近寄ってきた…
女性特有の猫なで声。甘い匂い…
あまり表情に出さない凛も微かに眉を寄せる…
しかし……
凛「……あの…すみません。僕有志くんじゃないと……無理なので……」
「……よかったら今度取材を兼ねて食事だけでも…」
凛は正直最近のこの女性記者が苦手だった。
「西田選手なんかよりも私の方がい…「あの…」」
西田選手なんかってなんなんだろう……
少し離れた位置で兄を含めたチームメイトも凛に付きまとう女性記者を少し気にしており
凛は周りにまだいる帰宅しようとしているファンや相手チームもちらりとこちらを見てくる。
普段温厚な凛の空気も少し冷たくなる……
いつもの人見知りの緊張した素振りは無くなるほどに凛にとって相手に対して無になった瞬間だった
その雰囲気と遮った凛の発した声に
凛「……貴方に有志くんの何がわかるのですか?なんかと言うほど貴方は有志くんを知っていると?有志くんを他人を見下せる程……すごい方なんですか?すみません……僕のことはどんなに見下してもバカにしても構いませんが……」
いつになく真っ直ぐとした凛の目が彼女を見下ろした
凛「……西田有志を……僕の愛する者…仲間…大事な親友、友達を……なんかと呼ばないで下さい。僕が愛してるのは……この世でたった1人西田有志だけですから……このような取材なら僕は君からもう二度と……受けたくありません。では失礼します」
と深々と頭を下げて背を向けた。
238人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めぐ - 2人の初々しい恋にとても温かい気持ちになりながら読ませて頂きました。続き楽しみにしています! (2020年8月8日 1時) (レス) id: ae6b71875c (このIDを非表示/違反報告)
ちょこら(プロフ) - コメ返ありがとうございます!(^-^)リクエストなのですが、試合に勝って興奮気味の西田くんにいろいろされちゃうお話をお願いしたいです...!お忙しいでしょうから、正座待機して待っています! (2020年1月10日 22時) (レス) id: b5fd83e63a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこら(プロフ) - 今までにない感じの作品で、B/L好きな自分としてはもう幸せしかありません...!お忙しいとは思いますが、更新頑張ってくださいね!近いうちリクエストもお願いすると思います。その時はよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年1月6日 23時) (レス) id: b5fd83e63a (このIDを非表示/違反報告)
未悠(プロフ) - せっかくなのでクリスマスのお話書いてください!細かい設定などはお任せで! (2019年12月24日 20時) (レス) id: fb645be883 (このIDを非表示/違反報告)
未悠(プロフ) - 可愛いです!!!!満足です!! (2019年11月25日 12時) (レス) id: dc6f0766c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:山田真衣 | 作成日時:2019年10月20日 14時