Android 011 ページ11
公園からの帰り道。
「…………あっ」
街の掲示板に貼られた紙を見て、俺は声を上げた。
「どうかしましたか？」
「見てみろよ、これ！」
「…………夏祭り…？」
もうそんな季節かぁ。そういやー夏休みだったな。
「夏祭りとは、なんですか？」
Aが俺に尋ねた。まさかの夏祭り、知らねーとは。
「夏祭りっつーのはな、花火とか、金魚すくいとか、綿菓子とか………すっげー楽しいイベントなのな」
「…………」
ジィィっと、紙を見つめるAに、俺は言った。
「よし。行こーか」
「はい」
返事が即答だった。それが、まるで行きたかったみたいな、そんな印象を与えてくる。
行きたかったなら、嬉しいな…。
†
とりあえず、家に帰った。んで、親父に聞いて、お袋の浴衣を出してもらう。
「どーせ、誰も着ないんだ。Aちゃんみたいな美人に来てもらえて、浴衣も喜んどるねぇ」
なんて、言う親父が、大事そうに持ってきた浴衣をAに渡す。
Aは浴衣を見つめ、次に、俺にこう言った。
「…………どう着れば良いのですか？」
「えっ……浴衣バサッてして、襟ピシって、帯バシっ！的な…」
「…ごめんなさい。理解し難いです」
ど、どうしよう……。
すると、Aは、
「…………主人は、着付けが分かるのですか？」
「ん？いちおーな」
「ならば、お願いします。私に着せてください」
………………………………え、えぇ！？
そうきたか！
着付けるって………その、あれがあれしちゃう……って、何、考えてんだ、俺！
確かに、浴衣着るなら、服あれだけども！！
「………主人？」
「っ、あ、はい！！」
「大丈夫ですか？真っ赤ですよ？」
「や……その、」
Aをチラリと見る。
華奢だけど、ちゃんと女っぽい体が、なんかっ、いや、待て、俺！
しっかりしろ！！！
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーアルファベット
X
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅うさぎ(プロフ) - チェシャ猫さん» 頑張りますね！！ (2014年7月19日 8時) (携帯から) (
レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ猫 - いえいえwでは、更新がんばってください！ (2014年7月17日 22時) (レス) id: a58681a0aa (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - チェシャ猫さん» 顔文字が……それは、大変ですね…………こちらこそ、そんな事情があるのは、露知らず……ごめんなさい (2014年7月17日 21時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ猫 - 誤解させるような文面でごめんなさい。顔文字が使えないという奇妙なトラブルがでてきたので…。 (2014年7月17日 19時) (レス) id: a58681a0aa (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - ayaさん» いえ、こちらこそ、なんかすみませんっ！ (2014年7月15日 21時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
