レッスン ページ4
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ｶﾞﾁｬ
田村「揃ってるね」
工藤「はい」
田村「…うん。…1月に、このメンバーで、インディーズとしてのデビューが決まった」
皆「え！？」
田村「予算はないがな」
花村「ホンマっすか？」
田村「あぁ。Aは治るまではちゃんと治療する事」
「はい」
田村「…よし。レッスン行って来い」
皆「はい！」
廊下
和田「ねぇA」
「ん？」
和田「…大丈夫だった？上の人たち」
「…うん。何とかね」
和田「…そっか」
？？「あれ？A？」
「…千晃ちゃん…」
伊藤「怪我、大丈夫？」
「うん」
伊藤「あっ、グループ組んだんだよね？宇野ちゃんとか日高とか秀太に聞いたよ」
「うん」
伊藤「良かったね。夢叶って」
「…ありがと。まだこれからだけど…」
伊藤「頑張ってね」
「うん」
工藤「…なぁA」
「ん…？」
工藤「…無理してまで、笑わなくたっていいよ。辛かっただろうなっていうのは分かってるし」
「…うん。ありがと」
レッスン室
？？「A」
「oguriさん」
oguri「…もどかしい？」
「え…？」
oguri「踊れないの」
「…少しだけ…ですけど…」
oguri「そうだよね〜…」
「…oguriさん」
oguri「ん？何？」
「…合ってたのか…分からないです。選択が合ってたのか…」
oguri「…やらない後悔より、やる後悔じゃない？もし間違ったって思ってもさ、自分の好きな事をやらないよりはやってから後悔をした方がいい気がするな。俺は」
「…ですよね…」
oguri「…大丈夫だよ。Aを助けてくれる奴はあそこに居るから」
5人を指す
「え…？」
oguri「5人も居るじゃん。不安になんかならなくたって大丈夫だよ。これからは、6人で活動して行くんだ。…この言葉知ってる？」
「？？」
oguri「"死ぬこと以外はかすり傷"」
「…死ぬこと以外は…かすり傷…」
oguri「そう。いい言葉だと思わない？人間は死んじゃったら何も出来ない。でも、死ぬこと以外に重症な事はないって事だよ。Aは少し打たれ弱いかもしれない。でも焦ったりする必要はないと思うんだ。ゆっくり自分のペースで戻っていけばいいよ」
「…たまに自分が分からなくなるんですよ。まるで…自分が自分じゃないみたいで…少し怖くなります」
oguri「Aもね、大人になればたくさんの事を知るよ」
「…うん…」
oguri「今は焦る必要なんてないよ」
「…はい」
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作者名：すえひだそうたいき | 作成日時：2020年5月30日 23時
