きみがいるから仕方ない。 (ページ10)

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ほんとは、ページ10

ほんとはね。

事務所内外問わずに誰とでも仲良くなって、誰にでも好かれて、メンバーからも愛されてるジェシーがパートナーで、嫉妬しないときなんてない。

メンバーでも、
ステージパフォーマンスで北斗と抱き合ったり、

大我と抱き合ったり、

樹にキス未遂したり、

してるのをみるだけで、心がちくんとする。

独占したいなんて思ってないはずなのに、
でも、見てるのは辛いんだ。
そんなときは、そっと目をそらす。

昔は、ジェシーはまだ子供で、子供なりの世界の広さしかなくて、
その中で俺は一番だったかもしれない。

広がる世界、出会う人、つながっていく世界、世界、せかい、せかい。

その中で、俺が押しやられてると思うことはないのだけど。

ジェシーは優しいから。
旧いものも、大切にする人だから。

ジェシーが、わざわざ俺を気にしてくれるたびに考える。

　俺は、ジェシーを振り返らせてないか？
　俺は、ジェシーの足を止めてないか？

　俺は、ちゃんとジェシーの隣を歩けてるのかな？

ボイパをどこまでも練習したって足りない。
ダンスも歌も。

新しい現場に向かうときには、これでもかと予習する。

ほんとはね。

俺は努力家なわけじゃない。
俺は自信がない。
俺は

俺は、ジェシーのそばにいたい。