きみがいるから仕方ない。 (ページ35)

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言わない　3 ページ35

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案の定、ジェスは少し身体を離して、目を合わせて訊いてきた。

「なに？今日はダメ？」

言えるわけがない。
触られる自信がないからいやだなんて。

「なんか…こないだの練習でそこ捻って」

練習の時もその次の日も一緒だったジェス相手に、ヘタな言い訳。

でも、
自信がなくても、魅力がない身体でも、
触られたいし抱きしめて欲しいし愛されたい。
だから、言い訳。

浅ましいよね。
分かってる。

「なに、痛いの？」
「…大丈夫。痛くないよ」
続けて、のつもりで自分から身体を寄せる。
肩にグリ…と頭を押し付けた。

ジェスの目の色が、変わった。
「じゃ、遠慮なく」

「なにも考えられなくしてあげる」

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(side RED)

シた後はいつも、バスタブにお湯を張って、おれがこーちを連れていく。

最近は2人きりで会える時間も少ないから、ついおれがいき過ぎて、
意識を飛ばしたこーちを抱き上げて連れていく。
大体は一緒にバスタブに入ったら少し目が覚めてくるんだけど。

最近、仕事が増えて疲れてるのかな、今日のこーちはバスタブに入れてもトロトロと、半分寝てるような感じだ。
少し横向きになって、おれの肩にからだ全部でもたれてきた。