きみがいるから仕方ない。 (ページ3)

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ジェシーの方がずっとデカイのに、上目使いなんてちょっと可笑しくて、自分だけでクスっと笑う。

「なにわらってんの」
「そっちは何で一人でいるの？」

「・・・今日が、スタートの日なんだなって」
「そーだな」

「明日からずっといっしょだよ」
Jrにいたら、グループができたりなくなったり、メンバーが変わったりするのなんて当たり前だけど。

「うん。一緒だな」

俺は、これが最後のチャンスで、SixTONESに就職するぐらいのつもりでいた。
それがジェシーと同じ気持ちなのかは分からなかったけど、
でも、ジェシーの言う「ずっと」は、「絶対になくさない」って決意がこめられている気がした。

緞帳の重々しいカーテンに埋まってるジェシーに横並びで一緒に埋まる。

肘と肘が触れて、ジェシーが凭れていた身体を起こしてまっすぐこちらを見て言った。

「こーち」
「なに？」
「もうはなれないで」
「・・・」

「このグループで、ずっとそばにいてよ」
「うん・・・」

また、この上目使いだ。下から覗き込むような、色素の薄い茶色の目。

ゆっくり近づくその瞳がガラスみたいだな・・・と見惚れているうち、唇にやわらかいものが当たった。

「ん・・・」

優しいけど、強く、求めるようなくちづけ。
いつの間にか頭の後ろに回された大きな左手が、もっともっとと抱き寄せる。

息が苦しくて、腕で胸を押すとようやく離れた。唇が、しびれてる。