きみがいるから仕方ない。 (ページ20)

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妬いちゃう、はなし。 5 ● yellow side ページ20

ばしっ。

ジェスのデカイ肩を思い切り叩く。

「イテッ！へ？」

ばしっ。ばしっ。
「ぜんぶジェスが悪い」

「イテ！イテ！ええ～～～！？なんで？なんで？」
「なんでもだよ！」
ばしっ。ばしっ。ばしっ。

言ってるうちによけい気が収まらなくなって、
俺ばっかり悩んで！ってムカついてきちゃって、
ジェシーのがっちりした腕を引っ張ってガブリと噛みついた。

「イテッ！ＡＨＡ、ＡＨＡＨＡ、こーちちょっと、ギブ！ギブ！」
「うるさい！笑ってんじゃねー！もーーむかつく～！！」

イテ！とか言いながらも笑ってデカイ体をよじらせて逃げようとするジェシー。

ぜんぜん反撃もしないで、ずっと笑ってるから、だんだん俺も可笑しくなってきちゃった。

「・・・フ、フフフ」

「Ａ～ＨＡＨＡＨＡＨＡＨＡ！」

「ハハハハハ」

もう、本当にジェシーはずるい。
八つ当たりしても結局笑っちゃって。

結局今日もなあなあだ。

でも、これでいいのかもね。
考えたって上手くはいかない。答えもない。

妬いちゃう、気持ちは、好きだから。
好き、は誰にも操れない。