きみがいるから仕方ない。 (ページ17)

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妬いちゃう、はなし。 2 ● red side ページ17

「あー、アレねーーー！」
わざと明るい大声を出す。

「ヒールはいてるこーちがいいって意味じゃないよ」
「・・・それはわかってる」

「女の子と付き合いたいって意味でもないからね」
「・・・・・・俺は付き合いたくなくもないけど」
「え？！それどっちの意味？？」
「・・・うそ」
「なあんだよー」

ちょっと、喋ってくれた。
でも、また口をむすんで、ソファのところから動こうとしない。

喋りながら立ち上がっちゃったから、もうその流れでこっちからこーちのところに行って隣に並んで座ることにする。

うん、やっぱり隣が落ち着くな。
ほんとはベッドで一緒にゴロゴロしたかったんだけど、近くにいるならそれでいいや。

「なに、なんか気にしてんの」
「・・・べつに気にしてないよー」
うその返事が返ってくる。

おれは結構こーちのこと知ってるから、うそついたらすぐ分かるんだよ。

「うそでしょ？気にしてること、言ってよ」
こう見えてこーちは色々考え込むタイプ。で、口には出さない。

おれは言ってほしいから、すぐに聞いちゃう。

こーちには笑っていてほしいから。