きみがいるから仕方ない。 (ページ2)

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はじめの話ページ2

結婚するならこーち。
付き合うなら、最初から結婚すると思う人と付き合うよ。

この1年以上、ずっと離れて、北斗とジェシーが2人で仕事をしてるのを見てきた。
ジェシーが、やっぱり一緒にいたいって俺らを集めてくれてから半年。

「シックストーンズになりました～～！！」

ステージでジェシーを見たら、嬉しそうだけど、どこか緊張したような表情をしてた。

たぶん、俺と同じ気持ちなんだろう。これが、はじまり。
過去の経歴とかも何も関係なく、俺たちは、ここからが勝負なんだって。

俺らの出番が終わって、他グループと入れ替わりステージを降りたら、幕下の薄暗いところにタオルに顔を埋めたジェシーがいた。

ざわざわした周囲から離れて、目を伏せて。何かを祈っているみたいだ。

「ジェース」

周りにバレないように近づいて、そっと声をかける。
伏せていた茶色の目が、上目使いに俺を捉えた。