【立海】日々、晴天なり。 3 (ページ4)

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日常、青学にて。ページ4

ようやく、本格的にマネージャー業です。
…なんだろうね、これが本業なはずなのにとても久しぶりな気がする。

貴「しかも本業が1番気が楽なのにね」

無心でドリンク作ってタオル添えて置くだけ。楽なのは気だけじゃないな。
勿論、渡す順番は、昨日と同じ。
つまり、

貴「はーい青学のみなさんドリンクでーすそれではさよならー」

ハイおしまい、次ー。

不「ストーップ」

とはいきませんで。ええ。

貴「どしたんですか不二さ……あ」

お隣の手塚部長の…腕。
僅かに震える左腕。明らかに負担がかかってるんですが。
ワゴン放って手塚部長に駆け寄ると、

不「流石だねAちゃん」

ああ、これを言いたかったのか不二さんは。

手「心配ない。このくらい…」
貴「どこがこのくらいですかあんたは。ちょっとこっち来る！」

最後まで言わせずに、右腕ひっ掴んでワゴンのところまで引きずる。…今更だけど背が高いな畜生。
ワゴンから救急箱出して、テーピングとスプレー式の鎮痛消炎剤を引っ張り出す。

貴「あーあーまったく、こうなる前に言ってくださいよ」

軽くマッサージをする。母さん直伝だ。

不「へー、すごいね、手際いい」
越「習ってるんスか？」
菊「立海もいいマネージャーいれたね！」
乾「ふむ…ここまでできるとは」

…なんかギャラリー増えてる。全員かい。
とか思いながら、スプレー式の鎮痛消炎剤を吹き付ける。そしてもう一度マッサージ。…うん、これだけでもだいぶ違う。
それをテーピングで保護して、

貴「はい出来上がり。お昼にまた診ますけど、とりあえずそれまで左手使用不可！いいですね！」
手「あ、ああ…」

よし。

貴「ついでに聞いときますが、なにか腕とか足とかその他諸々に違和感ある人います？」

返った返事は、否。
…本当かぁ？
なんて思ったけど、信じるよ一応。うちのもよくやらかすのよね、特に赤也が。

貴「なら次行きますけど……絶対無理しないように。いいですね」

念押しして、スプレーとテーピングを片付けて。…ここに次来るのは昼前のドリンクボトルの回収だ。その時にまた診ないとね。

不「うん、ありがとうね」
手「礼を言う」
貴「いえいえ仕事ですから。じゃあねー」

手をひらひらやってから、ワゴンを押して。
…テニス好きは微笑ましいけど、こういうのは困るわよねまったく。