【立海】日々、晴天なり。 3 (ページ26)

今日:5 hit、昨日:36 hit、合計:281,621 hit

日常、3校合同道中。ページ26

廊下の彼方から氷帝の悲鳴が尾を引く。テニス部の鍛え上げられた腹筋から叩き出される悲鳴って本当響くねうるせぇ。重低音だから重みが。どすっと。

貴「…行ってあげようか」
白「…せやな」

流石に可哀想。ということで進みます。

越「なんでわかったんスか…」

えらい不服そうなリョーマね。

貴「もともと変だとは思ったのよ。おあつらえ向きにこっちに来いと言わんばかりに落っこちてる点灯中の懐中電灯がさ」
財「まあ、改めて考えれば、そうやな…確かに変っスね」

でしょ？それに、今になって思えば変なことだらけでしょ。廊下を猛スピードで動く懐中電灯の光とか。

貴「あれ、台車に乗せて転がしたんでしょ？台車のスピード見るために」
乾「そこまでわかるとは…Aは洞察力と推理力に優れる…データに加えておこう」
柳「まったくだな」

データマンコンビが怖い。でも、伊達にミステリ読んでないよ。まあミステリの方は大体見当違いな推理しちゃうんだけどね。毎度斜め45度くらい下。なんでなんだろあれ。

貴「で、そうしてる時に廊下の向こうに私らの懐中電灯の光が見えたから、ターゲットに選んだ。選んだって言っても、どこの学校かまではわからなかったんだろうね」

第二魔王不二とかミスターバーニングがいることまではわからなかったから、第二魔王の怒りを買うことになっちゃってご苦労様ですアーメン。

幸「で、俺たちはまんまとやられちゃったわけだね」

にっこり微笑む本家魔王。

海「してやられたのは俺らも一緒な気がするけどな…」

低い声でぼそっと呟く海堂君。え、これ地声？ひっく！！

越「…ほんとっス。A先輩、少しも怖がってくれなかったし」
不「確かに、一番冷静だったしね」

不服そうなリョーマ。にこにこ不二さん。うるさいな、悪いか。笑わなかっただけまだええでしょ。

遠「立海のねーちゃんっておもろいなぁ！」

なんでやねん。

謙「結論、Aは最強や」

2度目！！そして頷くなその他大勢も2度目！！
………お。

貴「あ、いたいた氷帝」

懐中電灯の光がいくつもぴっかぴっかと荒れ狂ってるけど。

貴「おーい、大丈夫かーー？」

返事が悲鳴で返ってきたよ。うん、大丈夫かお前ら。