【立海】日々、晴天なり。 3 (ページ22)

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日常、渡り廊下と懐中電灯。ページ22

到着！
…で、いいのかね？

貴「すげえよ、ただのバカだった」
幸「だね」

なにかっていうとほら、こんな真っ暗闇の中で絶賛点灯中の懐中電灯落っことすなんて～みたいな下りあったじゃん？
…その通りだったわけよ。

柳「これは…恐らく青学のものだろうな」
切「なんでわかるんすか？」
不「あ、本当だ。この筒のところが青いだろう？」

あ、本当だ。不二さんの懐中電灯と私の、筒のところの半分の色が違う。私のは芥子色…いわゆる黄色ね。で、不二さんのは青。へー、凝ってるなー、流石は跡部、金かけてるわー。妙なところに。

丸「でも、なんでこんなバカやってるのかよぃ」
桑「ブン太…。…けど、なにかあったのかもしれないな」

だよね。とりあえずこれは預かっとくか。
スイッチ切って、持ち直す。

貴「探してみる？これの持ち主」
真「うむ…そうだな」

というか、探さないと駄目よね。

貴「ついでに他の学校の奴らも探すか。この先にいるかもだし」
幸「そうだね、行ってみよう！」

青学は2階をうろついてたようだから、渡り廊下を渡って進んでれば会うかもしれない。

貴「なーんか肝試しっていうより人探しだね」
不「Aちゃん、本当に図太いね」
幸「あはは、でも、人探しがてらに肝試しすればいいじゃないか」

そんな聞いたこともないよ人探し兼肝試しなんてさ。

貴「でも、この病院って広いんだね。これまでここに入ってから他校っていったら不二さんたち2人以外あわなかったもん」
仁「確かにのう」
貴「探すのも難しいんじゃない？」
遠「あーー！！立海のねーちゃんや！！」

見つかりましたー。
見ると、渡り廊下の向こうに四天宝寺のご一行。…おや？

貴「…いち、に、さん…し……」
切「どーしたんすか？」

どうしたも、こうしたも。

貴「1人多い！」
白「あ、もしかして、Aちゃん、会うてへんのか」

なんやって？

？？「えらいちっこい女の子やなー、俺は千歳千里ばい」

にかって笑って私の方に心持ちかがむけどあんたがデカイだけだと思う。
ああ、トトロ探しに行ってた人ね。いつの間に合流したのか知らないけど、聞いても意味なさそうだからスルーで。テニス部連中の濃さはもう知ってるから。

貴「櫻木A。トトロ見つかった？」

しばらく、私とちーさんのトトロ談義に花が咲きましたよ。あの一番ちまくて白いのが好きよ私。