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〇〇弐/ ページ4

それからは無言だった。
無言でその刀剣男士が居る部屋まで行った。
ヴェールはもともとあまり喋る娘ではないし、
私もおしゃべりかと問われればそうでもない。

「……着きました。ここが大体の皆様が居らっしゃる部屋に御座います。」

『分かった。』

汚い、と言うよりは空気が悪いとか気分がよくないような場所だったがここは違った。
さっきまでとはケタが違った。
段違いだった。
此処は悪いものが凝縮されている。
カルピスの原液みたいに。

「___司令官。先に入って攻撃を受けるからその隙に1人2人引きづり出そう。」

『駄目だヴェール。君が傷つくのは認められない。』

「大丈夫だ。私は強い。」

『ヴェール。』

「……わかった。」

ヴェールが物分かりの良い子で良かった。
取りあえずはその場その場で考えよう。
後そう、名前は名乗らないようにしなければ。
後は……、大丈夫だろうか。入ろう。


『政府の命によりこの本丸に新たに着任した。重傷の者も居ると聞いている、ひどい者から応急処置を施す。その後は手入れ部屋に行け。』


言いきった。
だが、私の目の前には刀を振り下ろした男と私を守るように立ったヴェール。
ヴェールは自前で持ってきた61センチ四連装魚雷の筒部分で刀を受け止めていた。

「すまない司令官。装備が少し傷ついてしまったかもしれない。」

『許す。君の命に比べれば安いものだ。』

ヴェールに刃を向けた男に足払いを掛けて倒れさせ、
次に持ってきた包帯で出血部位を圧迫しながら固定する。

『次だ。どんどん来てくれ、時間は有限なのだからな。』

ぽかん、として動かないでいる男たちにため息をついて
ヴェールの手から新たな包帯を取る。

『次だ。と言っているんだ。自分をやってくれだの家族をやってくれだののエゴはどうだっていい。君たちが決めないのなら私から動くぞ。』

「……そなたは、なぜここに来た?」

『上からの命令だからだ。』

「俺たちは人間が信用できん。」

『勝手にしていろ。私は私のしたい事をする。』

〇〇参/→←〇〇壱/



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ゆどーふ@三日月難民(プロフ) - 響大好きです。ヴェールヌイとケッコンしました。とっても面白いです。続き気になるです。更新楽しみにしています。 (2015年8月26日 7時) (レス) id: 6435dd0b7d (このIDを非表示/違反報告)
蒼蝶(プロフ) - とっても面白いです。続きが気になります。更新、頑張って下さい! (2015年6月9日 22時) (レス) id: 7833cde650 (このIDを非表示/違反報告)
和泉(プロフ) - 私も響ちゃん大好きなのでこの小説が見られて嬉しいです。これからの展開がどうなるかドキドキです、更新無理ならさずに頑張って下さい。 (2015年5月30日 9時) (レス) id: e59f723bb9 (このIDを非表示/違反報告)
碧雪(プロフ) - 腹黒女♪さん» ありがとうがざいます!そう言っていただけて嬉しく思います。 (2015年5月29日 21時) (レス) id: a4b5e18398 (このIDを非表示/違反報告)
碧雪(プロフ) - 三日月 真琴@新人審神者さん» ありがとうございます!がんばります。 (2015年5月29日 21時) (レス) id: a4b5e18398 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソリティア x他1人 | 作成日時:2015年5月28日 18時

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