序章/ ページ1
___提督は激怒した。
必ず、かの邪智暴虐邪知暴虐の根源を除かなければならぬと決意した。
提督には刀剣のことがわからぬ。
提督は、鎮守府のお役人である。
筆を持ち、艦隊娘達と共存し暮して来た。
けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。
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『ここがブラック本丸、か。』
見上げる門は堅く閉ざされていて
来るものを阻む、さながら怨念のようなものがあった。
感覚的にわかるもの以外にも、
視覚には門にこびりつく血や張り付く蜘蛛の巣が。
嗅覚には血潮の臭いや腐ったような怠惰のような香りが。
聴覚には幼い子がすすり泣くような声が。
……まあ、触覚や味覚的にわかることはないが。
「どうする司令官。とても嫌な気配がするけど。」
そう聞いてきたのは私の秘書官である駆逐艦。
Верный。因みに読みはヴェールヌイだ。
ヴェールは何時ものクールな口調の中に僅かな緊張を隠して
私の手を握ってくる。
いや、握ってくれている。と表記した方が正しいのか?
正直、私は怖くてたまらない。
ヴェールの手が震えているがそれもお互い様というやつだ。
『___よし、行くぞ。』
ヴェールの手を一段と強く握りしめて門に手をかける。
ぎいいと言う音とヴェールが私の手を握る強さが同期して緊張が伝う。
我、ブラック本丸に着任す!
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ゆどーふ@三日月難民(プロフ) - 響大好きです。ヴェールヌイとケッコンしました。とっても面白いです。続き気になるです。更新楽しみにしています。 (2015年8月26日 7時) (レス) id: 6435dd0b7d (このIDを非表示/違反報告)
蒼蝶(プロフ) - とっても面白いです。続きが気になります。更新、頑張って下さい! (2015年6月9日 22時) (レス) id: 7833cde650 (このIDを非表示/違反報告)
和泉(プロフ) - 私も響ちゃん大好きなのでこの小説が見られて嬉しいです。これからの展開がどうなるかドキドキです、更新無理ならさずに頑張って下さい。 (2015年5月30日 9時) (レス) id: e59f723bb9 (このIDを非表示/違反報告)
碧雪(プロフ) - 腹黒女♪さん» ありがとうがざいます!そう言っていただけて嬉しく思います。 (2015年5月29日 21時) (レス) id: a4b5e18398 (このIDを非表示/違反報告)
碧雪(プロフ) - 三日月 真琴@新人審神者さん» ありがとうございます!がんばります。 (2015年5月29日 21時) (レス) id: a4b5e18398 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソリティア x他1人 | 作成日時:2015年5月28日 18時