友達ってなんですか？教えて貰っていいですか？ 【刀剣乱舞・男主】

買い物は？ ページ42

結局、昼飯はオムそばになった。
なんでも、オムライスのライスを焼きそばに代えた一品らしい。

大将曰く、オムライスは薬研くんが作ったし、こないだも食べただろ？とのこと。
話題を打ち切りたいが為に言ったことだったし、それは構わないが、やはり大将の人間性と言うべきか、俺の要望を一蹴りできなかったのだろう。
似通ったものを作ってくれた。

やはり美味い。
そう褒めれば、市販のものだし、なんて謙遜が返ってくる。

そう言えば…。

「なぁ大将。市販の物ってったって、どこから仕入れるんだ？」

単なる疑問だった。

昼飯も終わり、後片付けの最中。
出陣だった五虎退の代わりに俺が手伝いに入る。

洗い物をする大将の横で、それを拭いていく。

『ん？あぁ、ここネットは繋がるみたいでさ。前の人の置き忘れか知らないけど、PCがあったから借りたんだ。それで通販とか色々と』

ぴーしー、というのは分からんが恐らく政府から配られる端末のこと。
以前の審神者がそれで何やら買い物をしていたのを見たことがある。

「あー、前任のか……。まあいいが、それ大丈夫なのか？」

持ち主の消えた物は誰が使おうと構わないだろう、それはいい。
が、まだ使えるものなんだろうか。

通販の個人確認とか諸々…金の心配だってある。

放り込まれただけの大将に給金が出ているのかさえ怪しいものだ。

『…まあ…何とかなるんじゃないか？初っ端の説明では結構貰えてるみたいだし、多分。…どこに入ってるかはわかんないんだけどさ…。ま、まあ、後で返せばいいよね……？その為に、流石にやりすぎは怖いから節約はするし、たまに買い物にも出るし』

それ、大丈夫とは言わないのではないか？
給金がどこに入ってるか分からない……とは…。

恐らく端末の繋がり先は前任の懐だろうから、返す、というのは無いと思うが…。

「買い物？万屋にでも行ってるのか？」

俺がここに来てからは出てる様子を見ないが、五虎退と二人きりの時はよく出入りしていたのだろうか。

『万屋？んー、そんな洒落た店は知らないなぁ。普通にスーパーだよ、ここ出てすぐのとこにある』

「……え？」

『え？』

「現世に…行ってるのか？」

『現世？』

不思議な言い方するんだなぁ、と呟いた大将に返す言葉がない。

色々と不安要素がではじめたことに頭を抱えた。

「…大将、質問ばかりで悪いが聞いていいか」

『え？あぁ、構わないけど…』

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