もしも君のための世界なら (ページ10)

今日:7 hit、昨日:24 hit、合計:3,671 hit

同棲/橙/甘え/STAY HOME ページ10

ベッドでゴロゴロしていると気付いたら眠っていて。
ちょっとしてまた起きて、
携帯をいじりながらゴロゴロする。
もうすぐお昼かーって思っていると背中に感じる重み。

「…重い」

『いつ起きんの、』

「重い降りてー」

『Aがずっと寝てるから』

「起きてるもん」

『寝てんじゃん』

「姿勢はね」

『ちゃんと起きろし』

「だって起きたって大貴ずっとゲームしてる」

『ずっとはしてない』

「嘘だよしてますー」

『昨日はね』

「3日前もそうでした」

『もー…いーから起きて』

「なんでそんなに起こしたがるの」

『暇だから』

「ゲームしてなよ」

『やだ』

「………」

『ねーえー！起きてよ！Aちゃん！暇！』

「？！」

珍しく私の弱いちゃん付けで呼んでまで起こそうとして、
私の背中に頭をグリグリすりつけてくる彼は
暇すぎて頭がおかしくなったんだろうか。
くすぐったいからやめてほしい。

「やめて」

『え、冷た』

「おやすみ」

『何時間寝んの？寝すぎよまじで。』

「………」

この期に及んでまだ言うか。

『ねぇ無理！起きて！』

「何！？うるさいほんと！」

『せっかくさー…』

何を言うのかなって思って黙ってると、
はー、って溜息をつきながら見下ろしてくる彼。
何かを言おうか
どうしようか迷っているんだろうなってわかった。