同期/桃/核心 ページ17
「Aちゃんおつかれ〜」
「おはよ〜やまちゃん」
『涼介朝イチ？』
上から順番に、営業部の同期で
売上トップ山田涼介、私、２番手知念侑季
いったいどこのホストだよ、みたいな名前の
二人を見て私は３度見したことを覚えてる。
だって無駄に顔まで良いんだもん。
そのお陰でとれてる契約も多いんだけどね、
同期の女子たちはみんな結婚して
もう支社に行ったあの人くらいしかいない私にとって
知念くんと山田くんは盟友なのだ
だいたい私と知念くんの呼び方普通は逆じゃない？
それはそれでキモいから絶対呼ばないけど
「涼介くん侑季くんおはよう〜！」
「今日もかっこいいねっ、ふたりとも」
「営業終わったら、飲みいかない？」
このふたりが現れた途端にキラキラしだす
受付嬢たちを見て呆れるからなおさら。
山田「飲み仲間は足りてるから良いやごめんね」
『じゃ、あとでねA』
山田「Aちゃんお昼ね〜」
「やまちゃん知念くんあとでね」
あ〜怖い怖い、女の視線ってどうしてこうも、
いや、あの子達は間違ってない気がするな……
そんなことを考えるとあっという間に
お昼休みになつてしまうもので。
山田「Aちゃんおつかれ〜」
「疲れた〜！ね〜知念くん結婚しない？」
『いいよ今日終わったら婚姻届書いといて？』
「りょーかいしたぁ、やまちゃんお昼何する？」
山田「屋上。そのやり取り毎日してあきないの？」
『飽きたらやってない』
「飽きる頃には結婚してるかもね〜なんて」
山田「ふ〜ん」
いつかがんばる用〆
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作者名：ヒロイン症候群 | 作成日時：2021年5月12日 15時
