#149_Stray Dog ページ1
*
「野っ良犬さん♪」
「は？なに？なんで野良犬呼ばわり、」
自宅のスタジオで制作中、
彼女がスマホを持ってやってきた。
「えー？さっきSNSに上げてたのに」
「あー、それか。笑」
そう言うとスマホ画面を見せてきた。
SNSにアップロードした画像。
そのコメントに、今は野良犬みたいな姿だからって
最新シングルのMV撮影時の写真を載せたら、
“野良犬” と書いたことを揶揄いに来たみたいだ。
「洋平さん、野良犬なの？」
「どっからどう見ても野良犬でしょ」
「えー、そうかなぁ？」
今日の俺の身なりときたら、
かなりヒドイもんだ。
出掛けるつもりは一切無いから、
寝起きのまま整えていない髪は
寝癖が残ったままボサボサ。
着ている服に至っては、
乾燥を終えて洗濯機の中に放置したままの
しわくちゃのTシャツ。
こんな身なりじゃ、
写真なんて載せれるわけがない。
曲がりなりにも俺の生業は、
夢を与えるロックスターなのだ。
「ファンには見せられない？」
「そうだね。女の子のファンが減っちゃう。笑」
「皆んなそういう姿も見たいと思ってると思うけど」
「いやー、だとしてもねえ・・・」
「じゃあ、野良犬な洋平さんが見れるのは私だけ？」
「そうだね。Aだけだね」
「ふふっ。そっか、私だけだ」
そう言うと嬉しそうに
椅子に座る俺の上に跨がってきた。
「私だけが知ってるだらしない洋平さん♪」
「・・ん？それは喜んでるの？
軽くディスられてるような気もするんだけど」
「もちろん嬉しいんだよ？」
そう言って楽しそうに笑うと首に腕を回してきて、
まるで俺を誘うかのように
口唇を合わせるだけのキスを繰り返す。
「Aさん？俺、曲の制作中なんですけど？」
「んー？じゃあ止めとく？」
「・・・・・いや、」
据え膳食わぬは男の恥、
とか言いますし。
「ベッド行かないけどいいよね？」
「え、此処でこのまま？
いつの間にそんなにその気になったの？」
「野良犬だからね。飢えてんの。」
その言葉に彼女が笑う。
て言うか、こんなにボサボサヨレヨレ状態の俺相手に
その気になってくれるの
多分、A以外 他にいないよ。
だから野良犬らしく、差し出されたものは
その場で美味しくいただくことにして
最初はそうだね。
ここもやっぱり野良犬らしく、
噛み付くようなキスから始めよう。
*
野良犬発言でなぜか盛り上がってしまいました
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叢雲(プロフ) - 瑠々花さん» 更新してなくてごめんなさい。コメントありがとうございます。私も色々思い出しながらニヤニヤして書きました。笑 (7月20日 0時) (
レス) id: bf683032b6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々花(プロフ) - 更新ありがとうございます（ ; ; ）名古屋行ったので色々情景が思い浮かびやすくてニヤニヤしちゃいました笑 (7月18日 9時) (レス) @page29 id: 45b0ee4422 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 叢雲さん» できました！ありがとうございました！これからも読みまくります！(*^^*) (2022年7月8日 10時) (レス) id: 8f47c95fc9 (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - ゆきなさん» 初めまして。更新していないのにコメントしていただいてありがとうございます。オトナ作品はログインした状態でこの作者の作品を全表示からご覧ください。表示されない場合はマイページの設定でご自身の年齢設定、検索の表示も確認してみてください。 (2022年7月2日 12時) (レス) id: b3fc7702ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 叢雲さん、初めまして！どれも最高すぎてニヤニヤしながら読んでます笑 ところで[A] Under Groundってどうやったら読めますか？(；＿；) オトナのシーンも読みたいので…(T^T) (2022年6月28日 10時) (レス) id: 8f47c95fc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：叢雲
| 作成日時：2021年5月20日 19時
