#77_Jealousy ページ42
*
「野良ちゃんだったんですよね？
人見知りとかしないですか？」
そう言ってリビングに入った彼女と、
つい最近飼い始めた愛猫のソイが
今日、初めてご対面した。
聴き慣れない声がして少し警戒していたのか、
クッションの上で体を丸めていたはずのソイは
床に降りて立ったままの状態で
俺たちをじっと見つめていた。
「あー、やっぱり初めてだから警戒されてる」
彼女がその場にしゃがみ込んで体勢を低くすると
ソイがそろりそろりと
猫特有の音を立てない歩き方で近づいてきて
「ソイちゃん、初めまして」
そんなソイに挨拶しながら彼女が人差し指を差し出すと、
ソイがその匂いを嗅いだ。
「仲良くなれそうじゃん」
「あは、これはただの猫の習性ですよ。
一応、匂い嗅いでもらいました」
猫好きで猫に詳しい彼女は
猫の取り扱いが分かっているようで、
その後はソイから近づくこともなく
彼女もソファに座ってソイと距離を取っていた。
でも、ずーっとソイのこと見てるし、
触りたくて堪らないって感じが、後ろ姿から
読み取れちゃうくらいダダ漏れなんですけど笑
「Aちゃん」
「はい？」
キッチンでコーヒーを淹れながら声を掛けて
「触ってくれば？」
「んー、でも急に距離を詰めると嫌がる子とか
いるんですよ」
そう言いながらソイから目を離さない。
「私がこうやって興味津々なのも、
ソイちゃんに伝わっちゃってるんですよね」
ああ、だからまだ完全に信用してないソイの方も
近寄って来ないってことなんだ？
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叢雲(プロフ) - うさとーくさん» ご覧いただきありがとうございます。オトナ作品ですのでログイン後に検索してください。また、マイページの設定でご自身の年齢設定、検索の表示も確認してみてください。 (2018年8月28日 18時) (
レス) id: b51fbc666b (このIDを非表示/違反報告)
うさとーく(プロフ) - Under Groundで検索したら出てくるでしょうか？（；＿；) (2018年8月28日 12時) (レス) id: d19724bb2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：叢雲
| 作成日時：2018年6月22日 0時
