#73_First Time〈O2+〉 ページ29
*
洋平さんから夏フェスのチケットをもらって
遊びに行った。
「このフェスなら近くだし車で来れるでしょ？」
そう言って、
会場の駐車券まで確保してくれていた。
ライブを見て
フォトスポットを写真に残したり、
会場内の美味しそうな食べ物を
洋平さんと一緒にバックヤードで食べたりして。
めちゃくちゃ満喫したその帰り。
「じゃあ俺、Aちゃんと一緒に帰るから」
「え！？」
ちょっと待ってください。
それ、聞いてない！
ていうかなに？
このデジャブ感のある展開！
初めて楽屋に呼んでもらった時と
同じじゃない！？
でもその時と違ったのは
「あー、それで駐車券まで用意したんだ？」
なんて、
メンバーのみなさんが妙に納得してること。
呆然としてる私に
「Aちゃん？ほら、帰るよ」
「あ、はいっ。
・・・って、え？、帰るって東京ですか！？」
もうほんと、
いつも突然過ぎて洋平さんには困らされる。
「違うよ、Aちゃん家！」
「ああ、・・・え、ウチ！？
え、片付いてないんですけど！」
そういうことなら前もって言ってもらえれば
掃除とかしておいたのに！
なんて考えていたら
「あのね、片付いてないとかそんな小さいことを
気にするような男じゃないですよ、俺は」
そう言う洋平さんを見れば
心なしかテンション高めでニカニカ笑ってて。
「あー、Aちゃん家楽しみ！」
ライブ後で気分がいいのかなって思ってたけど、
家に来るの楽しみにしててくれたんだ。
洋平さんにしてはいつもより荷物が多くて
珍しいなって思ってたけど、
泊まるつもりで支度してきたからなんですね。
「初めてだもんね？」
「そうですね」
「え、怒ってる？」
「怒ってないですよ、驚いてるんです。
洋平さん、いっつも突然だから」
「だってAちゃん、
全然呼んでくれないんだもん」
「呼んでくれないって・・・」
だって洋平さん家に比べたら、
ウチなんてめちゃくちゃ狭いですし。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
叢雲(プロフ) - うさとーくさん» ご覧いただきありがとうございます。オトナ作品ですのでログイン後に検索してください。また、マイページの設定でご自身の年齢設定、検索の表示も確認してみてください。 (2018年8月28日 18時) (
レス) id: b51fbc666b (このIDを非表示/違反報告)
うさとーく(プロフ) - Under Groundで検索したら出てくるでしょうか？（；＿；) (2018年8月28日 12時) (レス) id: d19724bb2c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：叢雲
| 作成日時：2018年6月22日 0時
