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*
「A、飯は？もう食った？」
「あ、まだ・・・」
「じゃあ冷蔵庫ん中、適当に使って飯食えよ。
まあ、あんまロクなもんないと思うけど」
「うん、じゃあそうする。洋平は？」
「俺は外で食ってきたから」
滅多に自炊しないらしい洋平の家の冷蔵庫は
言われたとおり、確かにあんまり物がなくて
寄せ集めた食材で適当なものを作って食べた。
私が食事をするその横で洋平は映画を見始めて、
ご飯の片付けを終えた後、私も洋平の横に座って
なんとなく映画鑑賞に加わる。
目の前のグラスにコーラのおかわりを注いで
「お、サンキュ」
「洋平、これもらってもいい？」
コーラと一緒に持っていった袋を見せると
ちょっと怪訝そうな顔された。
「いいけど、音、うるせーじゃん」
「えー、映画のお供と言えばポテチじゃない？」
「それはポップコーンだろ」
「それに洋平、字幕でしょ？」
「そうだけど、英語も聞いてんだよ」
「そうなの？」
「最近喋る機会減ったし、段々忘れちまうから
その辺の予防も兼ねて半々くらいで見てんの」
「へぇ、そうなんだ」
「なに？」
「ううん、やっぱ凄いなーって思って」
「ふはっ、まあね。おまえは？
いつもどうやって見てんの？
字幕で間に合うの？吹き替えにする？」
「あー、もう！人のこと馬鹿にして！
字幕で大丈夫ですっ！」
そう言うと洋平がケラケラと笑った。
こうやって、ちょっとしたことで揶揄ったり
馬鹿言い合ったり出来る相手がいるのって
ほんとに救われるなぁって思った。
.
「A？眠いの？」
声を掛けられて、ふと目を覚ました。
ご飯食べた後、
お菓子をつまみながら映画を見ていたから
お腹もいっぱいになってウトウトしちゃってた。
「おまえいっつも人ん家で眠くなってんね」
「んー・・・、」
「なあ、普段寝れてんの？」
洋平が疑うような視線で、
ずいっと顔を近づけてきた。
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叢雲(プロフ) - うさとーくさん» ご覧いただきありがとうございます。オトナ作品ですのでログイン後に検索してください。また、マイページの設定でご自身の年齢設定、検索の表示も確認してみてください。 (2018年8月28日 18時) (
レス) id: b51fbc666b (このIDを非表示/違反報告)
うさとーく(プロフ) - Under Groundで検索したら出てくるでしょうか？（；＿；) (2018年8月28日 12時) (レス) id: d19724bb2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：叢雲
| 作成日時：2018年6月22日 0時
