+ ページ23
*
もしそうだとしたら、
ヒロさんめちゃくちゃかっこいい！
子供みたいに追い掛け回してくる
どこかの誰かさんとは大違い！って、
さすがヒロさん！なんて思ったのに
「あー、無理！俺、怖いっ！」
「えっ、あのっ、ヒロさんっ！？」
「ちょっ、ヒロ！何してんだよ！」
私の考えとは裏腹に、
いきなりヒロさんにガバッと抱き着かれて。
洋平さんが駆け寄ろうとすると、
抱き着いたままのヒロさんが私を引きずって
ずりずりと後退りして。
「Aちゃんのこと離してほしい？」
「離せよ！今すぐ！」
「じゃあ洋平はそれ止めること」
「あー、もう分かったから！早く離れて！」
.
「やー、なんとか逃れられたねー」
ヒロさんはいつものロイヤルスマイルを見せて
上手くいったと言わんばかりに笑ってるけど、
ヒロさんが離れてから不機嫌を絵に描いたような
膨れっ面した洋平さんが、
私の隣にはべったりとくっついていて。
て言うか、その原因を招いたのは自分自身なのに
なんでそんなに不機嫌になってるんですか？
って、洋平さんには言ってしまいたいくらい。
でもそんなこと言ったら、洋平さんのご機嫌が
ますます悪くなりそうな気がするし。
「あの、ヒロさん。
他にも方法あったんじゃないですか？」
「え？いや、全然思いつかなかった」
えー、ほんとですか？
どう考えても一発で黙らせるためにやったような
気がしてならないんですけど・・・。
「まあ良かったじゃん。
無理矢理見せてこなくなったし」
「それはそうなんですけど・・・」
私的には一難去ってまた一難、
みたいな感じになってるんですよ？
これってヒロさんを代わりにしようとしちゃった
罰なのかな？
なんだか私ひとりが
貧乏クジを引いちゃったような気がして、
あんまり素直に喜べない。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
叢雲(プロフ) - うさとーくさん» ご覧いただきありがとうございます。オトナ作品ですのでログイン後に検索してください。また、マイページの設定でご自身の年齢設定、検索の表示も確認してみてください。 (2018年8月28日 18時) (
レス) id: b51fbc666b (このIDを非表示/違反報告)
うさとーく(プロフ) - Under Groundで検索したら出てくるでしょうか？（；＿；) (2018年8月28日 12時) (レス) id: d19724bb2c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：叢雲
| 作成日時：2018年6月22日 0時
