#70_Is Not Good〈O2+〉 ページ20
*hiro side
「きゃー！」
大きな叫び声がして、
あー、洋平がまたAちゃんのこと揶揄って
楽しんでるなーなんて暢気に思ってた。
「なに？洋平また始めたの？」
土日でYスタジオに仕事に来ると
今日みたいなことは毎度良くある光景で、
メンバー揃って苦笑いになる。
「なんかさっき映画の新しい予告見つけたって
嬉しそうにしてたけど」
「あー、じゃあホラー系だったんだ。
それでAちゃんとこ行ったんだね」
自宅スタジオの仕事だと、その合間合間に
洋平がAちゃんにちょっかいを出しに行く。
スタジオ作業は行き詰まることも多いし、
外スタジオだとよく買い物に出掛けては
スニーカーだの何だのと
買い込んで来ることが多い洋平だけど
自宅ではAちゃんが
ストレス解消ってところかな。
度々ちょっかい出されるAちゃんからしたら
たまんないだろうけど。
「ヒロは助かってるよね」
「ああ、そうね。
Aちゃんが恐がりなおかげで、
洋平は俺んとこ来なくなったからね」
そんな俺たちの会話をよそに
バタバタと走り回る音が聞こえてる。
ホラー映像を流しながら、
洋平がAちゃんを追い掛け回してるんだろう。
俺じゃなくて良かったなんて思いつつ、
こうなるともうイチャつきたいのか
揶揄ってんのか、嫌がらせしたいだけなのか
よく分かんないけど笑
ほんとあいつは
まんま小学生みたいなとこあるからね。
Aちゃんもよくあんなやつと
懲りずに付き合ってくれてるよ。
その時はベース片手にそんなことを考えていた。
まさか自分にも
同じ災難が降りかかってくるとも思わずに。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
叢雲(プロフ) - うさとーくさん» ご覧いただきありがとうございます。オトナ作品ですのでログイン後に検索してください。また、マイページの設定でご自身の年齢設定、検索の表示も確認してみてください。 (2018年8月28日 18時) (
レス) id: b51fbc666b (このIDを非表示/違反報告)
うさとーく(プロフ) - Under Groundで検索したら出てくるでしょうか？（；＿；) (2018年8月28日 12時) (レス) id: d19724bb2c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：叢雲
| 作成日時：2018年6月22日 0時
