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梅原さんをレストランに案内した後、書類のチェックなどの雑業を社長室で2時間ほどしていた
ピコンと音が鳴り壁のスクリーンを見ると、レストラン店長から梅原さんが帰り支度を始めているという連絡がきた音だった
スーツのジャケットを着ながら部屋を出てすぐのエレベーターに乗り込みレストランへ向かう
ちょうどレストランの前に着いたとき中から彼が出てきた
笑顔で会釈をしながら話しかける
『お食事はいかがでしたか?』
梅原「堅苦しすぎずいい感じにカジュアルでゆったりできましたし、料理も、見た目も味も全部良かったです、ありがとうございます」
『ありがとうございます。下にタクシーが待機してますので行き先だけお伝えください』
二人でエレベーターに乗るなんてよくできているなと他人事のように自分に感心する
少し長い二人きりのエレベーター内で沈黙が発生する
梅原「今回、俺に仕事をくれたのはなぜですか?」
沈黙を破ったその質問に少し戸惑ったのと、一人称がビジネスから俺に変わったことがさらに私を困惑させた
嘘をついてビジネス的な理由を言うこともできたが、素直に本当のことを言った
『私が梅原さんのことを好きで応援しているからという理由が一番ですね』
梅原「Aさんが打ち合わせ場所に入ってきたときは少し焦ったんですけど、話を聞いていると、ちゃんと仕事としてやってくれているんだなって感じて、受けて良かったです」
『嬉しいお言葉ありがとうございます。』
少し会話を交わすとエレベーターはあっという間に1階に着きエントランスを抜けタクシーのドアを開けてもらう
『ではまたCMの撮影の際はよろしくお願いいたします』
タクシーに乗り込んだ梅原さんに45度のお辞儀をしながらそう言う
梅原「撮影の時、Aさんも来てくれますか?」
『?もちろんです。担当なのでお伺いさせていただきます』
思いもよらない疑問に答えると、梅原さんはさわやかな微笑みを浮かべて「楽しみにしています。ではまた」と言った
そして、ドアが閉まり、タクシーが発進した
タクシーが見えなくなってから私は思わずしゃがみこんだ
足がすくんでしまって呼吸も鼓動もいつもより早く感じられた
桜井「社長、お疲れ様です。車いすでも持ってきましょうか?」
そう真面目な顔で私のそばに立ったのは秘書の桜井で「1%くらいお願いしたい」とだけ答えた
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桜井
Aの秘書/何でもやる人/給料は社長と同じくらい
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のるのら(プロフ) - あかねさん» わあ〜!ありがとうございます!嬉しいです😭🙏無理せず更新してって下さい〜🥰🙌 (2023年2月9日 20時) (レス) id: 255e9f325b (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - のるのらさん» ありがとうございます!無表情ちゃん好きで読んでました😊♡ 片手間に更新がんばります😢❕ (2023年2月9日 19時) (レス) id: 98165fe45e (このIDを非表示/違反報告)
のるのら(プロフ) - 梅ちゃんの夢小説を主に書いてるものです!とても面白い作品だなと思って読んでました!続きが気になるので更新頑張ってください🥰🙌 (2023年2月3日 6時) (レス) @page6 id: 255e9f325b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:A | 作成日時:2022年12月4日 20時