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桜井「社長、申し訳ありません」
手配した車が会社に到着し、ドアを外から開けながら桜井は状況を説明し始めた
たいていの問題は私が不在時、桜井が代表取締役社長代理として解決が可能である
しかしそんな桜井が私を呼び出すほどの、相当まずい問題である
役員が集まる会議室に着くまでにほとんどの概要を理解した
桜井「せっかくの休みだったのに大変申し訳ございません」
『休みじゃないし。笑
今は起こり得る中で最善の状況だよ。さすが、敏腕だね〜』
桜井「ありがとうございます」
コンコンコン
桜井が扉を開け、私が中に入ると役員たちが立ち上がる
久しぶりに見る会社の初期メンバーたちになんだかうれしくなる
『さぁ、さっさと解決しちゃいましょ!』
梅原さんとの仕事を最後までやりきれなかった悔しさは目の前の仕事に充てよう
役員たちと桜井とともに今起きてる問題を整理しなおし、次々と解決策を立て実施していく
順次、会議が進んでいくごとに問題も解決し始めていた
会議は5時間ほどにも及んだが、終わるころにはほとんどの問題が終息しかけていた
『お疲れ様〜!久しぶりにみんなでご飯でもどうですか!』
そう役員たちに聞くと、みんな笑顔で頷いてくれた
そのままビル内にあるWIMICお抱えのカジュアルイタリアンに移動し、簡単なコースを組んでもらう
みんなでテーブルを囲みながら、最近の子会社の様子や、経営の様子を談笑しながら近況報告をした
普通に参考になる話があったり、新しく手を出してみたい事業の話も聞けて、とても楽しかった
ディナーを食べ終え、みんなが帰っていくのを見送り、私は社長室へ戻る
『桜井は帰らなくていいの?』
桜井「もとは私の実力不足ですので、最後までお付き合いします」
『じゃあ今回の件、もっと良い初期対応一緒に考えようよ』
桜井の意見もいっぱい聞かせて〜と言うと、もちろんですと言い、私たちはテーブルをはさみながら朝までたくさんの討論をした
経営というのは、実に興味深いもので、正解がたくさんあるし、不正解もたくさんある
どの正解をつかめば最も良い結果となるか、それを考えるのがとてつもなく楽しいと私は思えている
桜井は頭脳明晰で、状況判断、柔軟な対応も役員の中でもずば抜けて長けている
それでも側に置いているのはこういうことができるからだろう
朝日が社長室に差し込むころには問題も全て解決し、私のPCにはたくさんの文章が書き記されていた。
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のるのら(プロフ) - あかねさん» わあ〜!ありがとうございます!嬉しいです😭🙏無理せず更新してって下さい〜🥰🙌 (2023年2月9日 20時) (レス) id: 255e9f325b (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - のるのらさん» ありがとうございます!無表情ちゃん好きで読んでました😊♡ 片手間に更新がんばります😢❕ (2023年2月9日 19時) (レス) id: 98165fe45e (このIDを非表示/違反報告)
のるのら(プロフ) - 梅ちゃんの夢小説を主に書いてるものです!とても面白い作品だなと思って読んでました!続きが気になるので更新頑張ってください🥰🙌 (2023年2月3日 6時) (レス) @page6 id: 255e9f325b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:A | 作成日時:2022年12月4日 20時