【ﾛ兄鬼2】零時に会いましょう (ページ16)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:5,983 hit

15限目ページ16

ci「あ、あの」

kn「チーノどないしたん」

ci「僕、昨日の傷跡らしきのが残ってて…」

そう言って、制服を脱ぎ始めるチーノくん

彼の背中には鋭い"何か"で切られたような
大きく、痛々しい傷があった

syp「チーノもか…」

チーノくんの傷跡を見てからなのか
ショッピくんも、愛用のコートを少し脱いだ

フードのファーで見えなかった
首筋から鎖骨あたりには
またしても鋭利なもので切られたような跡がある

「わ、私も…お腹に」

kn「…俺も」

ut「ぼ、僕も…！」

大先生はシャツを腕まくりにして見せた

tn「俺も、ここに」

彼が、ゆるゆるとマフラーを取ると
狙ったかのように首に1つ
動脈を切る形で傷跡があった

トントンがマフラーをしていた理由は
"それ"を隠すためだったのだ

残る1人、一斉にゾムの方へ目をやる

いつもならシッマやロボロに続いて
騒がしいのに今日はやけに静かだった

無理もないといえば無理もないのか
1番仲の良かったロボロに
あんな事をされてしまったのだから

「…ゾムは？傷…」

zm「…」

蹲ったまま動かない彼を見るのは
心が苦しかった

syp「ゾムさん？」

kn「ゾム！！！！！！」

静寂の中、いきなりシッマが大声をあげる