【ﾛ兄鬼2】零時に会いましょう (ページ6)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:5,982 hit

5限目ページ6

「…呪、鬼」

ut「わ、訳が分からへんし有り得へん！！」

取り乱した様子の大先生が大声をあげる

tn「大先生、今は落ち着くしか…」

ut「落ち着いてられるか！！」

rbr「いい加減声でかいぞ、大先生
　ほんまに呪鬼やったらどないするん」

zm「対処法なんて…」

「う、丑の刻まで全員が生き残る」

ut「嫌や！俺はこんなとこ入りとうない！」

じたばたと暴れて子供のように我儘を言っている

いつもならそんな彼を小馬鹿にしたり
笑ったりするはずなのに、それが出来ないのは
この重苦しい雰囲気のせいなのか

tn「と、とりあえず…こうなってしまった以上
　解決するためには入らなあかんやろ…」

強ばらせた表情と
必死に冷静を装うかのような声音

トントンの言うことは正しい

真面目な性格から、風紀委員である彼

そんな彼の言うことなら聞かない人はいない
というほどに、周りからの信頼も厚かった

「そう、だね…行かなきゃ…」

kn「行くって…中に、か？」

「それ以外ない、よ」

zm「…Aが入るなら、俺も」

rbr「…心配やから着いていく」

口々に声を上げていくなかで
渋々、大先生も頷いてくれた