#S 意地悪 ページ6
〜 S Side 〜
※ 夢主様は踊り手設定です ※
今日は俺の彼女の小さな小さな単独イベの日。
独学でダンスをしてきたと言ってたけど
その技術は名のある踊り手にも負けないほど。
S「(なんでもっと有名にならないんだろ)」
技術だけじゃなく、魅せ方や表情
動画編集までもが凄い。
これ以上、他の男の目に晒されるとなると
苦い気持ちにもなるが、彼女は実力派だし
もっと高みへいけるのは確かだ。
S「(もうちょっとか)」
色々考え込む間にチェキの順番は
すぐ手前まで来ている。
少し驚かせたい気持ちもあったけど
何よりAとの写真が増えるのが楽しみだった。
S「(いつもは恥ずかしがって
全然撮らせてくんないし)」
だが"客と演者"になれば話は別だ。
"恥ずかしい"なんて理由で断れるはずもない。
ｵﾀｸ「あ、あの…これやりたいんですけど…」
ふと耳に入ってきたのは
俺の前に並んでた男のファンだった。
どうやらチェキネタを伝えたらしい、が。
S「(距離が近すぎる)」
Aはチェキネタの接触制限をしていない。
それが故に近づく男ファンも多いが
何度注意しても"何も無い大丈夫だ"と言い張る。
ｽﾀｯﾌ「次の方ー」
S「(…)」
「こんにちはー…って！！しらく…」
S「静かにして、目立つから」
「あ、ごめん…」
幸いにも大声はざわめきに掻き消されたらしい。
「チェキネタどうしますか？」
S「俺が耳打ちする感じで」
「はーい」
"満面の笑みを浮かべるけど
そうやって他の男にも笑ってんのかな"
そう思ったら心臓が締め付けられた。
「…？しらくん？」
小声で俺の名前を呼ぶ。
きっと心配をかけているんだろう。
だけどこの痛みはAのせいだから。
S「…今夜、覚えといてね(耳打ち)」
「っ？！」
お礼を伝えて一礼したあとに
振り返って彼女を見る。
顔はまだ赤らんだままだった。
嫉妬させた罰、意地悪したくなったんだよ。
S「(だってAは俺のものやけーね)」
"この手から零れていくくらいなら
誰も彼女の魅力に気づかなくていい"
初めてそんなことを思った日だった。
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煌(プロフ) - 名無しさんさん» コメントありがとうございます！！とても嬉しいです…頑張ります！！ (2020年3月28日 11時) (
レス) id: 9ecbc920c4 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - 凄い好きです！（唐突）語彙力やシチュエーションなどが神すぎる…。更新頑張ってください！応援してます！！ (2020年3月28日 2時) (レス) id: 157587492d (このIDを非表示/違反報告)
煌(プロフ) - ガープ女子さん» 外したつもりが外せていなかったようです…ご指摘ありがとうございました (2020年3月27日 19時) (レス) id: 9ecbc920c4 (このIDを非表示/違反報告)
ガープ女子(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい！！違反です！！ (2020年3月27日 14時) (レス) id: feca30ed8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煌 | 作成日時：2020年3月26日 22時
